プロローグ
温かい目で読んだくれると助かります。
※少し修正しました。
『小川薫さん申し訳ないのですが、こちらの手違いで貴女は死んでしまいました。』
そう告げられたのは見渡す限り白しかないなにもない不思議な場所だった。
「死んだ?なんだそりゃあ?(;゜゜)」
自分が何故ここに居るのか、何故いきなり死んだと言われているのかわからずに小川薫(53)は目の前にいる腰元まである銀色の髪をした女神の様に綺麗女性をただ見つめることしかできなかった。
『コホン、え~、とりあえず今現在の起きてる状況とこれからの事など色々お話したいので、座ってお茶でも飲みながらお話しませんか?(^^;』
女神みたいな女性がそう言葉を発したとたんに今まで何も無かったこの場所に白くて丸いテーブルと2脚の椅子が出現した。
『さ、どーぞどーぞ』
そう言って促されるままに椅子に座ってしまった。
そうして二人が席に着き向かい合った途端にテーブルの上が淡く輝き何処からともなくティーセットが出現し慣れた手つきで女神みたいな女性が温かい紅茶を淹れてくれた。
そうして、紅茶もお互いに用意できた所で女神みたいな女性が話始めた。
『とりあえず、私の自己紹介からですね。私は地球の女神を担当してますルーゼと申します。』
そう言ってペコリと頭を軽く下げた。
「あ、私は小川薫です。」
自己紹介されて慌てて自分の名前も名乗る。
『はい、小川薫さんですね。こちらの情報と間違いありません。とりあえず現在の状況について詳しくご説明します。』
そう言って女神ルーゼは紅茶を一口飲んで喉を潤した。
『まず、現在のこの場所ですが神界と言って神様や女神、天使たちが住まう場所です。本来なら人間である薫さんがここに入る事はできないのですが、今回はこちらの間違いのせいで薫さんが亡くなってしまいましたのでご説明とお詫びも兼ねてお呼びさせて頂きました。(´・ω・`)』
コホン、と1つ咳払いをして話続ける。
『まず最初に何故薫さんが亡くなったかについてですが、実は薫さんと同姓同名の方と間違えて魂を回収してしまいまして、薫さんが亡くなってしまいました。本来ならこの様なミスはしないのですが、異世界の担当している女神の方で事件が起き、人手が足りなくこちらの人員を半分ほど貸していた為この様なミスが起こってしまいました。本当に申し訳ありません。m(__)m』
そう言って女神ルーゼが頭を下げた。
「・・・・・まぁ、起こっちまった事はしょうがないけど、今後こんなミス犯さないでよ。」
そうして、まだ頭を下げてる女神ルーゼの体を起こさせる。
「それで1つ聞きたいんだが、死んだ私の体ってどうなっているの?」
そうして話を促した。
『はい。ありがとうございます』
女神ルーゼはまだ少し申し訳なさそうな顔をしていたけど、椅子に座り直して話始めた。
『死因は突発的な心臓発作ってことになっています。ご遺体の方はご家族の方が丁重に葬ってくれるみたいです。』
その言葉を聞いて家族の事を思い出す。
「そっか、家族には少し申し訳ないなぁ~。」
そう言ってため息をついて紅茶をすする。
『それでこちらからの提案なのですが、異世界に転生して新しい人生を送ってみませんか?実は異世界を担当している女神も今回の事を気にしており、こちらの世界で新たな体をご用意すると言っていまして…。』
「新しい体?」
『はい、今現在薫さんは魂だけの存在ですから新しい魂の器である体をこちらが用意すれば問題ありません。』
「それは前の体じゃできないのかい?」
『残念ながら、一度体から引き離された魂は元に戻ることはできません。そして、1つの世界で生きられるのは一度きりなのです。』
「そっか、それならしょうがないね。」
腕を組んでため息をつく。
「それで、異世界って言うのはどんな所なんだい?息子の趣味で異世界モノの本やら漫画やらを読んだ事はあるけど実際はどんな世界なんだい?」
私がそう言うと女神ルーゼが嬉しそうな顔をして説明を始める。
とりあえず次回は女神ルーゼからの異世界説明です。