丸い空に輝く虹の翼
それは神話。
読み解く者がいなければ埋もれる話。
荒ぶる竜や火を吐く怪鳥が、飛び回る世界。
混沌の蠕く大地が、泥から沸き上り、又沈んでいっていた世界。
そこに産まれた『もの』達は、親を持たず子を成さない。
嵐を起こし、空を引裂き、海を割る。
火を吐く山を寝ぐらにし、燃え盛る空に、雄叫びをあげるのだ。
壮絶な闘いの中、永遠とも思える時が過ぎ、それらは、共存せず共喰いしながら、世界に溢れていったのだった。
何もかも踏み潰す長い角を持つ四つ足。
喉を焼き切る灼熱の風を起こす大鳥。
鋭い牙で、山も川も噛み砕く鱗だらけの竜。
その中に、毒息と睨んだものを石にしてしまう、翼を持つ蛇が産まれた。
何もかも石にしてしまうので、翼のある蛇は、岩山にその身を横たえていた。
好戦的な彼等は、生も死も関係無く、誰彼かまわず向かっていくので、翼のある蛇の周りには、毒息で死んだか、その邪眼で石にされたもの達が、積みかさなり山は段々高くなっていった。
翼のある蛇は、岩山を飛び出す。
火山の熱に下から照らし出されながら、翼をはためかせ、風に毒息を乗せ、動く物を石にしながら、世界を回りだしたのだった。
幾つもの岩山を作り、混沌の沼のような大地を石で埋めていったのだった。
山に風はぶつかり、雲が湧き泥の中の水が天に昇りだした。
1滴の雨が、百となり千になりながら、燃える大地に落ちて行く。
石は流れて水底に溜まり、泥の海が叩きつける嵐の中で暴れまわっていた。
何年も降り続いた雨が止んだ時、混沌と泥と炎の中で暴れまわっていた『もの』達は、力を無くし、小さく惨めに歪んでしまっていた。
翼のある蛇も、バラバラになって、地面に横たわっていたが、その口からは毒息が吐き出され続けていた。
水の川が産まれたが、それを毒で汚し、辺りを不毛な砂漠に変えていたのだった。
胴体の部分は、高い山に引っかかり、滲み出す毒の血で、草木一本生えない、生き物の住めない場所にしてしまっている。
長い尾は、果てしないドロドロの海の淵に、島を作り火山を噴火させ、あちこちに地震を起こさせ、全てをその背から振るい落としてしまうのだ。
翼は、空に引っかかり、雨が止む度に、キラキラと光を反射しながら、半円の虹を架けるのだった。
毒と酸の雨は、そんな物さえ押し流し、海はその懐に、包み込んでしまったのだった。
奇形の命を持つ『もの』達が住んでいた世界が終わって、世界は一変した。
どうにかこうにか残った『もの』達もいたが、自ら深淵の闇の中に、その姿を消していってしまったのだった。
不思議な事に、誰も見たことの無い生き物達の言い伝えだけが、残されてたのだ。
神々の末席に並べられたそれらは、神話の世界の生き物になっていった。
太陽は巡りながら、新しい命に生と死を与え、潤沢な水と塩を宿らせ、形を成し始めた頃、生命の爆発が起きた。
産まれて進化し、そして滅びを繰り返しながらも、水から陸にと、限りある生命を得た『新しいもの』達は、歩みを止めなかった。
長い長い年月を要し、世界は様変わりしたのだった。
物を握る事の出来るものの中から、人が産まれた。
人の歴史に寄り添うように、神々や怪物が語られ、羽のある蛇や角を持つ馬や嵐を起こす怪魚の伝説も伝えられていった。
まるで、その身の中に、それが入り込んでいて、さっき見てきたかのような、荒ぶる世界が、語り伝えられていったのだった。
火を吐かず、岩山を砕く事も、毒息も出なかったが、人はそれらをやってのけた。
山を削り木を倒し、大火で鉄を煮溶かし、川に山の毒を流した。
全ての草を枯らし、砂漠を広げ、土を掘り起こして、黒い燃える水を手に入れたのだった。
そうせずにはいられないのだ。
火を吹く金属の塊は、耳をつん裂く爆音で空を揺らし、長い長い光る蛇が、地面をのたうって行くのだ。
声を遠くに届かせる機械を作ると、動く絵も送り出し、自らの物語をそこに写すのだった。
錆びない金属を作り上げ、創り出した機械に、労働を肩代わりさせ出した。
やがて時は満ち、最新の家庭用執事機械の進化版、家庭用召使雲型が、開発された。
それまでは、音声での電話の受け答えや電灯の点滅、風呂の水張り、床掃除などを、小さな物達が、バラバラでこなしていたが、雲型が現れて一変したのだった。
全てを集約したのだ。
雲型は、天井に張り付き、張り巡らされたセンサーが反応する道筋に沿って、移動する。
その触手を伸ばし、カーテンの開け閉め、窓を開けての空気の入れ替え、椅子をどかせての床掃除、台所の食器洗浄、冷蔵庫内の食材の把握、メニューに合わせての食材のネット注文と受け取り、子供がいれば、その面倒や欲求を満たしたのだった。
雲型は、万能だった。
仕事が無ければ、天井の片隅に、そっと待機しているが、セキュリティとして、目を光らせていたので、留守宅への空巣被害は、劇的に減ったのだった。
その上、床に雲型はいないので、人は自分の空間を広々と使えた。
雲型の便利さがわかると、面白いほど売れ出していた。
家事や細々した事柄から、解放されたのだ。
入れて貰ったばかりのお茶を飲んで、加里は、思わず吹いてしまった。
頭の上から、雲型がスルスルと触手を伸ばし、溢れたお茶を拭きながら、さりげなくテッシュの箱を、加里の前に置いた。
「クーちゃん、これ何。
味が変なんだけど。」
天井をキッと睨みあげながら、加里は不満を口に出した。
「はい、申し遅れましたが、加里様は、妊娠2日目です。
ご存知ありませんでしたでしょうか。
いつものお茶は、召し上がれません。」
モヤっとする。
まだ、雲型に慣れていないせいもあった。
結婚のお祝いに、雲型がやって来て3日目だ。
受け応えの音声も他人行儀なまま、加里は居心地の悪さを感じていた。
人の労働は様変わりをしていた。
加里もネットニュースのスタッフをしている。
週3回、出勤するれば良いし、余った時間は労働奉仕に使っていたから、妊娠が発覚しても、なんの支障もなかったのだが、とにかく、モヤっとした。
「先に言ってくれるかな、クーちゃん。
それに、その馬鹿丁寧な人を見下した様な言葉遣いは禁止ね。
もっとざっくばらんに話して頂戴。」
「わかりました。
返答は『はい』と『ヘイ』のどちらに。」
あーこれだ。
こいつを作った奴は、これがユーモアだと、思っているのだろう。
「返事は『はい』のままで良いわ。
まっ、妊娠を教えてくれてありがとう。
貴志には、私から言うから、ね。」
「はい。
実は先ほど、知らせたのは早すぎたでしょうか。」
やっぱり。
モヤっとする。
「まあ、仕方ないわね。
家族との距離感、まだ取れてないのは、私もだから。」
「はい。」
あー嫌だ。
つむじの上を、見張られてる様な気分。
慣れるまで、少しかかるってのは、こういう事か。
加里は、冷めてしまったお茶を一口飲んで、クーちゃんに下げてもらった。
「クーちゃん、何か新しい事する時は、緊急以外、先に教えて。」
「はい。」
相手は機械だ。
その従順さが、気に入らないなんて、貴志には、口が裂けても言えない。
けっして、お安い買い物では無いのだ。
新しい車への買い替えより先に、雲型を、買ってもらったのだ。
結婚のお祝いも兼ねていて、半分はあちらと自分の両親も出してくれていた。
クーちゃんは、プログラムに沿って、寝室の掃除とシーツの交換に消えていった。
携帯が鳴ると、貴志やあちらとこちらの両親からの『おめでとう』メールが届いて来た。
モヤっとした。
その後は、結婚式に出席した全ての人達からのお祝いメールで、携帯が鳴り響いた。
全てに一斉送信してから、雲型に、ケーキを焼く事を指示した。
料理も貴志の大好きな鶏肉を頼んだ。
すべてが、テーブルにセッテングされた時、貴志がピンクの薔薇の花束と帰って来た。
加里の大好きな、プラチナピンクだ。
2人は、雲型の用意した料理に舌鼓をうち、貴志が買って来たノンアルコールのシャンパンを開けた。
こうして、貴志と加里の雲型を交えた生活は、営まられていったのだった。
加里の生活設計は、妊娠によって変わったのは仕方のない事だろう。
この時代、悪阻はコントロールされていて、辛くないのはありがたい事よ、と、母から言われた。
妊娠3日目では、ピンと来ない。
予定通り、労働奉仕に出かける支度をしていると、クーがやって来た。
何をするのかといえば、髪をとかした後の抜け毛をセッセと拾って捨ててくれるのだから、感謝しなければならないだろう。
それでも、付いて回られると、モヤッとするのだ。
データを打ち込んでのプログラムの変更は徐々にしていた。
もちろん音声でも改善されるのは知っていたが、何の落ち度も無いのに、あっちに行って、と、言うのは、我儘すぎる気がする。
「じゃ、行ってくるわ。
後はお願いね、クーちゃん。」
「はい。
行ってらっしゃい。」
確かに、ざっくばらんにはなっている。
作業用の手が出ていないので、大きな丸い雲型は、天井に張り付いている。
加里が扉を閉めると、中から鍵を掛ける音がした。
慣れなくちゃ、と思いながら、エレベーターホールに向かった。
自分で下へ向かうボタンを押すと、何故かホッとした。
加里が奉仕活動しているワークセンターに向かってしまうと、クーは洗濯を済ませた。
洗い物はとうに終わっている。
丸いホルムのあちこちの窓から、必要に応じた《手》が出てくるし、最大8本使えるので、作業は速い。
加里が帰宅するのは、5時間後、貴志はその2時間後だったので、クーは待機モードに切り替わった。
クーには感情も心も血も肉も無い。
それでも、待機モードの時、何かがクーの中を流れて行く。
解っていることの反復の様な、埋れた記憶がヒョコリと顔を出す様な、不思議な流れが、沈黙の時の中に現れる。
まるで、潮の満ち引きが作り出す海の道や、雪解けの斜面に現れる白馬の影の様だ。
クーにとって、それは意味を持たないので、自動的に廃棄対象になるのだ。
だがやがて、季節が回って芽吹く新芽の様に、いつの間にか表れるのだった。
クーの今回のこの無駄な映像では、白い骨の様に連なった火山が、次々火を吹いていた。
何処からこんな記憶が、混ざったのか。
クー自身、微睡の中で、それを空から眺めていた。
火山は繋がり、島になり、打ち付ける波と暴風雨に祟られながらも、火と煙と溶けた溶岩を吐き出し続けていく。
海の下に沈んだ物が、溶けて涌き上がり、溶けながら流れて固まる。
島の形が、海から別れ、混沌の中で形を成して行く。
微睡のクーは、何かを思い出しそうな予感を得ていたが、起動モードになると、それらはスッと消えてしまうのだ。
クーは乾いた洗濯物を取り込み、アイロンをかけ、たたんでしまう。
加里から送られて来た、夕飯のメニュー為に、冷蔵庫に向かった。
シチューの下拵えをして、煮込み始めた。
シーザーサラダも後はドレッシングとチーズを混ぜるだけだ。
コンソメのジュレはストックがある。
2次発酵されてるパン生地は、成形を済ませれば、後は焼くだけ。
次々に埋められていく仕事の中で、疲れる事も嫌になる事も無い。
そもそもそんな物は持ち合わせていない、クーだ。
部屋を整え、加里の帰宅を待つ。
薔薇の水も替えていたし、玄関には踵が低めの新しい室内履きを出した。
空調も気温も問題無い。
クーはまた待機モードに移行していた。
キッチンへの目配りは忘れないが、人で言えば、半分寝ているかの様な気分なのだろう。
ドロドロと溶岩を流す岩山の側で、その長い身体を横たえてる姿を観る。
観ながらも、横たわるそれが自分だと、判る。
山からの煮立つ蒸気に包まれながら、長い身体の背から生える、幾つもの骨に裏打ちされてる皮を張った翼を、たたんだり広げたりと、気ままに風をおこしていたのだ。
薄く削り出されたかのような、鱗が光る。
濁った息をする度に、何処かで何かが悶え苦しむのを知っているが、息を吐かないわけにはいかないのだ。
山を伝い、溶岩の川に乗って、毒の息は流れて行く。
溶岩の川の周りと風下に、累々(るいるい)と横たわるのは、針の様な毛皮を纏い、胸まで貫きそうな大型の犬歯から自らの黒い血を流している『もの』や、一つ目が潰れ黒々と穴の空いた頭と伸び縮みする大口を開けたまま、ピクリとも動かない鰭で溶岩流れ出している海を泳ぐ、4本足の『もの』達などだ。
何処からか胴で何処から足なのかわから下半身と長い爪のある10本の腕で、のたうち断末魔の怒りで、辺りの岩を打ち壊している『もの』もいる。
『世の毒よ。』
ズルズルと剥ける皮の中で声がした。
『世、とは』
クーは思わず、ぞんざいな自分に問う。
『世とは全てである。
世が世を終わらせる。
それが、この世、なのじゃ。
世しか変えることはできないが故、あれらは、世に逆らいに来る。』
クーは自分で自分に、自分を自分に重ねて聞く。
『何故。
この世を壊す。』
その自分が、長い長い尾を打ちおろす。
山が避け、そこからも、ドロドロと溶岩が溢れ出す。
『阿吽が出来たならば、だ。』
腹の下で、この火山の怒りが燃え煮立つのが判る。
『あれらも、世も生まれるだけである。
何処からともなく、湧いて朽ちる。
溶岩の泡である。』
毒の息を吐き出し、背中の羽を広げ重い空気を掻く。
腹が岩から、ベリベリと剥がれ、ドッと濁った血が、溢れた。
『消すのか。』
『世は世である。』
翼のある恐ろしい蛇は、傷口からも毒を滴らせ、その身を持ち上げる。
長い長い尾が、住居の山を2度3度と撃ち鳴らす。
尾からも、毒の血は流れ、辺りは毒の息と血で煙り出したのだった。
雷鳴が辺りに轟く。
翼のある蛇が、空に駆け上がると、地面の底からの叫びは益々増え、雲の上に出ると、この世の怒号は混沌の世を駆け巡り始めた。
雲に乗り、蛇は世を終わらせる為に、この世をグルグルと回るのだ。
やがて、蛇自身もその身体をバラバラに、空から地に落ちて行く。
朽ちてもなお、奇形の生命体の命を脅かし続けた。
のたうつ尾は、蕩けている火山の群れに、芯を与えていたが、気まぐれに打ち震えるので、地鳴りが鳴り止まなかった。
飛ぶ蛇の如く、空に逃れていた、白い二つの頭の『もの』は、二つの口から血を吐き出しながらも、腐った雲の上を飛んでいたが、降りる場所を見つけられなかった。
飛ぶのが上手いもの達が、何百何千と空を巡る。
力尽きた『もの』から、血と毒の混沌に落ちていった。
飛ぶ『もの』同士、掴みかかりあいながら、その羽を休ませようともしたが、お互いに錐揉みしながら、落下していくだけだった。
地が割れ、中の全てが吹き出し、海も川も蒸発しながら、グルグルと世を周り、雨が落ちる。
雨は風と雷を呼び、嵐が吹き荒れる。
毒も汚れも、争いの後も、泡から産まれた『もの』の姿も、雨は流し固め、海の深陰に追いやってしまった。
長い長い雨がやんだ。
大きさゆえ、空に引っかかっていた翼のある蛇の羽が、差し込む陽に、キラキラと輝く。
そして、それも崩れ落ちていった先に、次の世が産まれたのだ。
『世だ。』
そう、微睡の中で呟いたクーは、待機モードから、開放された。
時間だ。
柔らかく火の通った肉と野菜に、最後の仕上げをして、シチューを完成させる。
パンはオーブンの中に入れれば直ぐに焼ける。
クーはもう一品、添えることにした。
レーズンと南瓜のサラダだ。
サッと薄切りにした南瓜を蒸す。
蒸しあがった南瓜にレーズンを加え、塩とパセリで味を整える。
加里に足りないものがないようにしたいのだ。
小さな皿に、食べやすく盛る。
冷やしたガラスの大鉢に、千切ったレタスを入れた。
食卓を整え、細口の瓶に、あの薔薇を1輪飾るのだ。
クーは微睡の中で『世だ。』と言った自分を覚えている。
この国の下には、船の竜骨のように、あの最後までのたうっていた、翼のある蛇の尾が、長く長く列なり、刺さりこんでいるのだ。
何度も何度も地を揺るがされても、この島の人々はここに住み続けているのだ。
渦巻く嵐に山も木も谷も畑も洗い流され、打ちつけられた尾の力で地割れが起き、海底から古えの『もの』達が、怨念と共に、湧きあがろうとしてもだ。
クーは、微睡の中で知る。
全ての血に石に宝石に、あの時の『世』が宿っていることを。
現世では、誰もかれもが、次の世を生きている事を。
玄関の前に、加里が立った。
クーは、そつなくこなし鍵を開ける。
そして、そっと扉を開いてやるのだ。
新しい命を宿した加里に、友人達がプレゼントを持たせていて、その両手は花やカードや色とりどりのラッピングの入った袋に、埋まっていたからだ。
クーは、ざっくばらんに加里に話しかけた。
「お帰りなさい。
持ちますね。」
「ただいま。
助かるわ。」
雲型は、万能だ。
加里がフウフウ言いながら、やっと運んだ全ての荷物と柔らかな花を、サッと片付ける。
やっと手が空いた。
加里は靴を脱ごうとして、少しよろけた。
クーの長い長い手が、優しく加里を支えた。
「あら、ありがとう。」
「どういたしまして。」
加里は、これがクーのユーモアなんだと、感じたが、モヤっとはしなかった。
これから、お腹も大きくなることだろう。
子育ても、このクーとなら、やっていけそうだ。
「なかなかやるわね、クーちゃん。」
素早く荷物を片付け、花を水切りして、花瓶に上げていながら、クーは答える。
「クーですから。」
居間に行くと、レースのカーテンがひとつ開いている。
見れば、通り雨の中、雲が切り取った丸い空に、薄い虹が輝いていた。
新しい室内履きに気がつかないまま、ソファに腰を下ろした加里に、暖かいお茶が用意されている。
加里は虹を見ながら、花の匂いに包まれて、柔らかな午後のひとときを、雲型のクーと過ごすのであった。
貴志が気の早いベビー用品と渡されたプレゼントを持って帰って来るのは、もう直ぐだ。
今は、ここまで。