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ゴブリン退治 「虚無の型―」

お久しぶりです!


そして、本当にすみませんでした!!!


実は風邪をひいていて治るまで執筆できない感じでした。

その他にも執筆をする時間が無くなったりしてこんな時間をかかって、やっと更新できました。


初めての戦闘シーンなのでおかしな部分があるかもしれませんが、読んでくれると幸いです。

side:大牙


「はぁ!」


俺は先頭にいたゴブリンを切り伏せる。

ゴブリンは倒れ、黒い煙をたてながら消えていく。


モンスターの死体は基本的に消える。

肉体は空気として無くなり、骨は大地の肥料になり植物の栄養源となる。


もう1体のゴブリンが俺に突撃してきた。


「せいっ!」


俺は蹴りを入れて後退させる。


「大牙、助太刀するぞ!」


後ろにいた茜が両手に剣を持ち、前に出る。

そのままの勢いで後退したゴブリンを両断する。


「二刀流か」


「正式には両手剣と言うがな。はぁ!」


3匹目のゴブリンを左の剣で武器をはじき、右の剣でゴブリンを斬る。


昔から茜は二刀流だったな。今は両手剣となっているけど太刀筋は変わってない。


「変わってないんだな。俺も茜も」


変わってない所を改めて見ているとつい微笑んでしまう。


「さぁて、俺も遅れをとってちゃいけないな。いくぜ!」






俺と茜はゴブリンを着実に切り倒していった。

5匹目を倒そうと茜が切りかかった瞬間、


グキッ


「ぐっ!」


茜が足を挫いたらしい。


「茜っ!!」


「~~~~っ!」


どうやら相当痛むらしい。動けないでいる。

そこへ先程、切ろうとしていたゴブリンが襲いかかってきた。


「くっ!」


茜は寝転びながら片方の剣で攻撃を防ぐ。

しかし、鍔迫り合いながらもゴブリンは茜を押していく。


「く・・そ・・・!」


「らぁ!」


「大牙!」


俺はゴブリンを蹴り飛ばした。

ゴブリンは木にあたり、頭から血を流しながら消えていく。


「茜、無事か!」


「なんとか。ありがとう。助けてくれて」


「足の具合はどうだ?」


「大丈夫だ。まだいける」


とは言っているが、茜の足を見たが腫れていて戦闘続行できるような感じじゃない。


「いや、茜はこのまま安静にしていてくれ。あとは俺がやる」


「そんな!私はまだ・・・っ!」


茜は立とうとしたが痛みで足首をおさえる。


「ほら、痛むんじゃないか。任せろって」


「くっ・・・すまない。頼んだ」


俺はゴブリン達の元へ行く。

残り4匹になったゴブリン達は陣形を立て直していた。

そして、お互いに臨戦体制をとる。


「茜を治療するから時間が無いんだ。さっさと終わらそうぜ」


俺は両腕を力無く下ろしている。村正の矛先も地面の下に向けている。

ゴブリン達は俺がさっきと違う行動したので、警戒したのか、四方に分かれる。


「前後左右と逃げ道を封じたか。さっさと来いよ。無駄なことだって教えてやるよ」


「グオォォ・・オオオオォォォ!!!」


吠えると同時に一斉に襲いかかってきた。


「虚無の型―――」


ゴブリン達は武器を振りかざす。


「―闇連―」


刹那、ゴブリン達は切り刻まれ、身体がバラバラになる。

俺はそのままの体勢のままだった。

そして、刀を納刀する。


茜に向けてVサインを作る。


「やったぜ。これで依頼完了だな」


「・・・ふっ、そうだな。」


茜は一瞬、呆けたがすぐに微笑んだ。






俺はゴブリン達を一掃した後、茜の応急処置行っていた。

包帯を巻いていたら茜が話しかけてきた。


「虚無の型―闇連―。高速で刀を周囲に振る連続斬り。高速で動いているため、終始動いていないように見える」


そう。あの時、一見動いていないように見えるが、実は常人の目に追えない程の速さで刀を振るっていたのだ。


「しかも、どこから攻撃しても虚無の型の体勢になっていれば斬れる」


「欠点もあるけどな」


「相手が近接で攻撃してこないと無意味、だったか?」


「その通り。虚無の型はいわゆるカウンターのようなものだ。相手が攻撃してきた勢いを生かし、斬る。相手は防御できないからモロにくらう訳だ」


「しかし、久しぶり見たけど、やはり目が追いつかないな。2撃目まで見れたがそこからダメだった」


「2撃目まで見れただけ十分だよ。それだけ強くなっているってことだ」


「そ、そうか?そんなこと言われると照れるな」


茜は照れながら笑顔を浮かべる。


ちょっと可愛いと思ってしまった。


「前は虚無の型をやった後は倒れてたのに今は平気なんだな」

「昔の話だろ。俺だって成長してるんだ。勿論、茜だって成長してるって分かったぞ。太刀筋にキレがあった」


「私も大牙も成長してるんだな。よかった」


茜は安堵した表情になる。


「そりゃ6年も離れてれば成長するさ。変わらない所もあるけどな。っと、これでよし。」


「ありがとう。あと、すまない。今回はあまり役にたてなくて」


「何言ってるんだよ。何にだって事故や怪我はつきものだ。次、頑張れば良いじゃないか」


「そうだな。次こそ良いところを見せてやろう」


「それじゃ、ギルドに戻ろうぜ。応急処置しかやってないからな。ちゃんとした手当てをしなくちゃいけない。」


「そうだな。まだ大牙に教えてないことがあるしな。帰ろう」


俺と茜はゆっくりとギルドへ戻っていった。

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