第3話 放課後・戦闘
キーンコーンカーンコーン
今日1日の授業が終わる合図が鳴ると
「たえ、かえるぞ~」
と横のやつがかばんを抱えて言ってくる。
「いちよう聞くけどHRは?」
「今更出る気にもならないし、今日は昼の件ばっかだろ」
「そういうところは不真面目だよな...」
「先生につかまる前にさっさと行くぞ」
そう言われて逃げるように教室から逃亡した。
空がゆっくりとオレンジから群青に変わる。
放課後の校門を出ると、風が少し冷たかった。
「もう4月なのにまだ肌寒い」
「異常気象なんて50年以上前から始まってんだし今更よ」
そんなどうでもいいことを話しながら二人並んで歩く。
「昼の話なんだけど、噂話に関するテレビ番組でも見た?」
昼に聞きそびれたことを聞くと、
「つけられてる」
と一言。
その瞬間、
振り返ると、街灯の下に人影が立っているのが分かった。
一見、サラリーマン風。だけど——動きが不自然だった。
「……誰?」
シオンが眉をひそめる。
人影はゆっくりと顔を上げた。
その瞳は光を反射して、淡い青に光っている。
「お前ら、病人だな?」
次の瞬間、そいつの腕が変形した。
人間の腕じゃない。関節が逆方向に折れ、金属の光が覗く。
「やるしかないか」
30㎝定規2本をベルトの腰あたりから取り出して戦闘態勢をとる。
シオンもポケットをゴソゴソして金属片を取り出す。
金属片を握りしめると、変形をはじめ、光のブレードになった。
俺たちは同時に駆け出した。
夕方の住宅街に、靴音が響く。
ギギッとモーターの軋む音がして、地面を跳ね宙に舞う。
AIが電線を蹴ってこちらに飛びかかってくる。
「くそっ!」
反射的に右手を振り下ろした。
閃光が夜気を裂き、AIの腕をかすめる。
火花が散り、振りむき際に二連撃目。
何とか左手で防ぐことができたが、右腕に攻撃をもらっていた。
シオンは冷静にAIの攻撃を引き受け何とかしのいでいる。
しかし、攻撃を受け流しているとブレードが、パキッという音とともに割れてしまった。
「終わりだ」
そう言うと、左手を大きく振り上げる。
二人の間に何とか入り、シオンへの攻撃を防ぐことに成功した。
「落ち着け、こいつのガジェットは見た感じ大したことない」
シオンが息を切らしながら呟く。
AIは一度バックステップで距離をとり、表情ひとつ変えずに言った。
「病人どもが、掃除の時間だ」
その瞳の青が、じわりと赤く染まっていく。
最後まで読んでいただきありがとうございます.
戦闘描写は思ったより難しいですね...
大変励みになるので感想などがあれば教えてください!ではまた~




