序列第１位「くそざぁこ♡」の王・バエル ※挿絵あり
序列第１位「くそざぁこ♡」の王・バエル
異世界『レメゲトン』に存在する悪魔の国『ゴエティア』に属する７２の支配者の一人。
東方一帯を統べ、６６の軍勢を率いる序列第一位の王である。
老人と猫とカエルの顔と蜘蛛の体を持つとされ、頭には王冠とネコミミカチューシャを被り、蜘蛛を意匠にあしらったシルクドレスを纏っている。
夜はカエルパジャマで身を包み、ふわふわな毛布にくるまって寝るのが好き。
巨大な玉座に座り、頭に炎の赤いリボンを巻いている。
大人びた黒い衣服を好むが、吊り上がった眉やぎらついた目など、子供のように感情を押し出した表情をする。
過去の序列争いの時に、異世界の民から『豊穣の神・バアル』として崇められたほど豊かな知識を持っており、「～～じゃの！」といったロリババア口調で話す。
また、その世界での序列争いの最終局面、とある悪魔がバエルに向かい宣戦布告をする際に舌を噛み、「バアル・ゼブル（気高き主）」と言いたい所を「バアル・ゼブブ（クソ山の王）」を呼んでしまい、念入りに分からせられている。
そして、その光景を見ていた他の悪魔達の悪ノリで『バアルゼブブ』の名は定着。
分からせられた悪魔の胃がキリキリと痛む中、バエルまでも悪ノリして自ら『ベルゼブブ』や『ベルゼビュート』と名乗り、敗北させた相手を「ざぁこ♡ざぁこ♡、クソザコの王にすら勝てない、クソ以下のざぁこ♡」などと煽るのが趣味になった。
なお、バエルはソロモン７２柱の中でも最強格であり、１対１の状況で勝てる可能性がある者は数名しかいない。
その実力は、レメゲトンの頂点と名高い『サタン』に次ぐとも、凌ぐとも言われている。
我々の世界に顕現したバエルは、持ち前の知能を生かして難なく小学校に溶け込み、多くの友達と楽しい学校生活を送っている。
現代には様々な娯楽があり、好奇心旺盛なバエルは友達に誘われるままに体験し、さらに多くの知識を得ているのだ。
こうして『異世界』を堪能しつくしていく彼女は、その知識を武器に、序列を決める戦いにも勝ち残ってゆくだろう。
同じ教室で学ぶ友達――、ソロモン７２柱、序列６８位・ベリアルと共に。
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