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落ちこぼれ冒険者との出会い②
「これは魔法の杖か」
「こんな魔法の杖は初めて見ました」
「違いわよ。魔法の杖じゃないわよ」
「じゃあ何なのよ」
「これは兵器よ」
「兵器って何だ」
「初めて聞きます」
「武器の別名じゃないの」
「説明より実際に見せた方が理解しやすいので、試し射ちするわよ」
「バババババ」
アキラは軽機関銃を試し射ちした。
「「「・・・・」」」
三人は軽機関銃の威力に驚いて、無言で呆けてしまった。
「俺は剣士のパワフル」
「私は魔法士のマナです」
「アタシは召喚士のショウカよ」
「私はアキラ。創造士よ」
「「「創造士?」」」
アキラは適当な職業をでっち上げた。
「知らない職業だ」
「どういう職業ですか」
「そんな職業は初耳よ」
「特殊な能力で道具を造る職業よ」
「ちっとも分からん」
「ワタクシにも理解出来ません」
「アタシも分からない」
「簡単に説明すると、錬金術のようなものよ」
「錬金術か」
「それなら理解出来ます」
「一応分かったわ」
三人は一応納得してくれたみたいだ。




