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ラムネソーダを飲む1  作者: ココアシアラ
1/1

なんの意味があるの?全く意味がわからない。

 皆さんは、自分にとって、なんの役にもたたない面白みのない話を聞こうと思ったことはあるだろうか。それは子供の時で言う九九を覚えるのと、数学の定理や公式の意味を考える位、難しくて、自分には全く縁がないものだ。俺は何でこんなことするんだろう?と意味が分からなかった。

太郎「なんでこんなに暑いのかな〜。田舎は。」

俺は太郎。ただのありふれた名前。俺は親に嫌〜に、勉強させられ、学校の友達とはおふざけ。本とかも読めっていわれてるけど、全然おもしろくない。もっと、凄いことしたいのに。本とか読むより、ずっと遊んでいたい。でも俺はそこら編の、弱っちい連中より、頭いいから、成績も優秀だし、全然悪ふざけしてもいいと思ってる。だって弱虫、イラつくんだもん。何にも出来ない癖に、臆病だし。本当につまんない。なんであんな奴らが、学校にいるんだろう。それはそれとして、大人もムカつく。

大人って変なことばっか言う。芸能人のバッシングとか。好きな女優の話とか。そんで、その後、謝罪会見で大笑いしたりとか。俺そういうの見てると何か引くんだよなぁ。人の揚げ足ばっか取ってなんか大人になんかなりたくないかも。自分は棚に上げるくせに、嗚呼しろ、こうしろだよ。全く、俺は有名な〇〇進学中学校に入るって決められたり、勝手に期待されたりする。なんか嫌気が差して俺は今、田舎のおばあちゃんの家に夏休み親無しで帰省中。母さんはちゃんと毎日勉強してる?ってうるせぇけど、父さんは無関心で、何か知らねって感じ?でも何か突っ張ったりしたら、容赦なく、殴ってくるから嫌い。やっぱおばあちゃん家最高!お年玉くれるし、飲み物運んできてくれるし。もちろんお爺ちゃんの介護もちょっと手伝う。一噌のことずっとここに居たいな。


太郎「おっと、アイスが溶けちまう。早く食わねぇと。」

俺は家の近くの駄菓子屋に行った帰りに、一本のラムネソーダとヒエヒエのコーラアイスを買ってバックに入れ、パクパク食べていた。

いつも通りの角を曲がると、俺と同い年くらいの女の子が立っていた。

太郎「ん?可笑しいな。こんな所にに子供なんて居たっけ?」

此処はど田舎なので、あんまり子供が住んでいない。

もしかしてお隣さんとかの、お盆帰りとかだろうか。

今現在はしょーうしコウレイカというものでこの場所には成人や子供が少ないんだとか。何とかってテレビで見たな。

ん?何かめっちゃニコニコしながらこっち近づいてくんだけど。気のせいだよね。見た目は茶色のおかっぱ頭、服は白くて、ちょっと水色の入った綺麗なフリルの付いたワンピース。なんの模様も入ってない。

女の子「ねぇ、遊ぼうよ!」

太郎「………。」

女の子「ねえねえ!無視しないでよ!」

太郎「だ、誰?」

女の子「ん〜?でもそれよりさ、あ!ラムネ持ってる〜!いいなぁ〜。欲しいなぁ〜。」

いかにも欲しそうな目でラムネを見つめてくる。

太郎「だから!お前誰なんだよ!」

太郎は恐怖を感じて、軽く振り払う。すると、

女の子「うわぁぁあん、太郎君が虐めるぅ!」大声を上げて泣き始める。なんか腹立つ。

太郎「うるさっ!って、なんで俺の名前知ってんの?」さらなる疑問が湧き出てきた。

女の子「うわァァあん!ラムネ欲しいよぉ!」

まだ泣き続けるのか、コイツ…。

太郎「分かった!分かったからラムネ上げるから!ったく、もう。」

その女の子はラムネを受け取ると、ケロッとした顔をして、ラムネの蓋をカチンと、開けて、嬉しそうにラムネのシュワシュワを飲んだ。全く、すぐにあげないと、駄々をこねる赤ちゃんみたいだ。女の子は道の端っこにある丁度椅子みたいに窪んでいるタイヤに座る。

女の子「ぷはぁ、美味しい〜。生き返る()()()()〜!」

太郎「ラムネ代返せよな。」

女の子「え!くれるんじゃないの!」

太郎「はぁ?当たり前だろカス!わざわざ暑い中、買ってきたのに知らないやつにラムネなんてあげるわけ無いだろ!」太郎はだんだん怒りが込み上げてきた。

女の子「え〜、でももう飲んじゃったし…。そうだ!」

女の子は懐のポケットから、なにか瓶のようなものを取り出した。

女の子「はい!これあげる♪」

てから差し出されたのは硬貨ではなく瓶の中にあったのはなんの価値もない、ビー玉であった。こんなもの渡されても、なんの意味もないし、なんの価値もない。

太郎「何だよコレビー玉じゃん!こんなの要らないよ!俺が欲しいのはラムネ代なの!」

女の子「そんなことないもん!これ手に入れるのに苦労したんだよ?」

太郎「知らねぇよ。そんなの、投げちまえ。」

俺はヤケクソになって、思いっきり川の方角に向けて水色のビー玉を投げ捨てた。

太陽光に反射して、キラリと、輝きを放ったビー玉はポチャンと浅い川に落っこちた。

俺はそれを見届けるだろうと思っていた。だが、女の子は泣くことも、怒ることもなく、川に向かって直進し、躊躇なく川に飛び込んだのだった。

俺はそれを見て少し、びっくりした。何であんな物の為に、川に潜るんだろう?不思議に思った。でも、もうこれ以上関わることもないだろう。俺はザマァ無いな、と家に帰った。しかし、それから毎日毎日、駄菓子にラムネソーダを買うたびに、女の子は毎回窪みのあるタイヤに座っているのだ。話しかけるわけでもなく、ただ見つめてくる。太郎は最初は無視したが、吹っ切れて、バックからラムネソーダをあげた。

女の子は太郎のことに気づくと、指で自分を指し、くれるの?という顔をしている?

太郎「じれったいなぁ。もう、あげるって言ってるだろ!」

女の子は嬉しそうに、貰ってニコニコの笑顔を太郎に向けた。そして、なにか気づいたかのように、太郎の手に渡してきた。

それは俺が前に投げ捨てたビー玉だった。もう川に流れて、二度と見つかることはないと思った綺麗な空の色をしたビー玉である。俺は何かを胸の中で感じ、


太郎「何でこんなものを!要らないって言ってるだろ。また川に投げ捨てるぞ!」とビー玉を握りしめながら、言い放った。

女の子「そしたら、また私が取りに行ってくるよ。このビー玉は太郎君のものだから、太郎君が持ってなきゃ。」

何だか、満更でもない気がしてきた。ここまでするなら持っておいたほうが、いいかもしれない。



なんかノリで書きました。

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