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ボクシング関連のエッセイ集。

私のエッセイ~第六十弾:ボクサー列伝(3):竹原慎二~日本人初のミドル級チャンピオン!

 皆さん、おはようございます。いかがお過ごしでしょうか・・・?


 今朝は、「ボクサー列伝・第3弾」としまして、我が日本の誇る名ボクサー、竹原慎二さんを取り上げたいと思います。


 竹原さんは、1972年1月25日に、広島県でお生まれになりました。


 このサファイアの涙が、1970年10月26日生まれですから・・・私の「一学年下」にあたるわけですね。


 竹原さんは、若き日に「広島の粗大ゴミ」などと噂されるほど素行が悪く、暴走族にも所属し、ケンカ三昧の荒れくれた青春だったそうです。


 それがあるとき、ボクシングと出会い、協栄ジム下の「沖ジム」に入門。


 真剣勝負の厳しい世界に、魅力を感じた彼は、不良の世界から脱却し、1989年5月15日の但野正雄戦でプロデビュー。4回KO勝ちで、華々しいボクシングキャリアをスタートさせました。


 その後、第46代東日本ミドル級新人王になり、翌1990年2月18日に、徳田晴久を2RKOで下し第36代全日本ミドル級新人王に。


 破竹の快進撃を続ける竹原さんは、その後も「第41代日本ミドル級タイトル」、「東洋太平洋ミドル級タイトル」を獲得。


 1995年12月19日、無敗のまま24戦目で世界初挑戦。


 後楽園ホールでにて、当時のWBA世界ミドル級王者「ホルヘ・カストロ」に挑戦しました。


 豊富なキャリアを持つ百戦錬磨のチャンピオンに対し、まだキャリアの浅い竹原さん。


 3ラウンドに、チャンピオンからダウンを奪った竹原さんは、その後の激戦を制し、見事判定で、我が国初の、ミドル級チャンピオンに輝きました。


 私ですね・・・このニュースをTVで知ったときに、思わず「竹原さん、マジでかっけー!やったぜっ!!」と、飛び上がって喜びました。


 だって、そうじゃないですか・・・?


 日本のボクサーで、中量級以上の階級で世界チャンピオンになったボクサーって、あの世界ジュニアミドル級(現スーパーウエルター級)チャンプの「輪島功一さん」と、「工藤政志さん」くらいでしたもんね・・・。


 竹原さん、大昔から強豪ひしめく、「伝統のミドル級」でチャンピオンになったんですよ!


 この階級には、20世紀初頭から、怪物のような名選手がゴロゴロ存在していました。


 あの黒人初のヘビー級名王者「ジャック・ジョンソン」と「ミドル級VSヘビー級」の異色の対戦をした、「ミシガンの暗殺者アサシン」こと、スタンレー・ケッチェル。


 「トイ・ブルドッグ」こと、破天荒なボクサー、ミッキー・ウォーカー。


 激動の1920年代を駆け抜け、王者時代を含む5年間を、片目で戦った豪傑、「人間風車」こと、ハリー・グレブ。


 「鋼鉄の男」、トニー・ゼール。


 「傷だらけの栄光」こと、ロッキー・グラジアノ。


 映画「レイジング・ブル」のモデルとなった、「ブロンクスの猛牛」こと、ジェイク・ラモッタ。


 そのラモッタとの再戦に向かう途中に、飛行機の墜落事故で悲運の最期をとげた、「悲劇の伊達男だておとこ」こと、フランスのシャンソン歌手エデット・ピアフの元恋人、マルセル・セルダン。


 すべての階級、すべての時代を通じて最も強いといわれた男、「パウンド・フォー・パウンド」または「ボクシング・マスター」こと、シュガー・レイ・ロビンソン。


 「ライフル」と形容された、強烈な右ストレートの持ち主、「パンパの拳雄」こと、カルロス・モンソン。


 完璧なテクニックに裏づけされた、スキンヘッドとグラサンとスーツの似合う、シブくてカッコイイ男、玄人好みの強いチャンピオン、「ボストンの稲妻」こと、マーベラス・マービン・ハグラー。


 華麗でクレバーな、華のある「スーパー・エクスプレス」こと、シュガー・レイ・レナード。


 レナードのライバルで、漫画「はじめの一歩」の間柴選手のモデルにもなった、「フリッカー・ジャブ」の名手、「デトロイトのヒットマン」、「モーター・シティ・コブラ」こと、トーマス・ハーンズ。



 こういった、数々の歴代ミドル級チャンプたちが持っていたベルトを、竹原さんは、日本人として初めて、その腰に巻いたんです。


 ・・・これって、すごい快挙だと思いませんか?


 ~  ~  ~  ~  ~


 竹原さんは、初防衛戦で「ウィリアム・ジョッピー」に、9回TKOでストップされ、初防衛に失敗されました。


 その後、「網膜剥離もうまくはくり」であることが判明し、引退されます。


 そして、皆さんもよくご存知の「ガチンコ・ファイトクラブ」の鬼コーチとして、お茶の間に登場した竹原さん。


 たちまち人気者となり、一気にブレイクしました。


 この「ファイトクラブ」は、いわゆる「不良」をボクシングのプロテストに合格させるという名目で組まれた企画で・・・約3年間続きまして、その間竹原さんは、12人をプロテストに合格させることができました。


 しかし、「やらせ疑惑」や、あまりにも不良たちの言動が過激だったことから、保護者や内外から非難が殺到し・・・竹原さんの所属していた「沖ジム」は、いつしか閉鎖の憂き目に遭うこととなってしまいました。


 でも、この番組、マジで興奮しましたよね!


 私ね、毎回毎回まるで、子供のように興奮して、画面にかじりついて観てましたヨ(苦笑)。


 それでですね、ここで皆さんに紹介したい、竹原さんの作ったブログがあるんです。


 もうご存知の方も多いとは思いますが・・・「竹原慎二のボコボコ相談室」っていうサイトなんですが・・・すっごく面白くて、ためになるサイトなんです。


 竹原さんご自身が、「ただし、甘っちょろい回答はしません」とおっしゃるように、相談者は、ものすごーーーく、「耳の痛い」回答をもらえますね(笑)。


 つーか、まさに、竹原さんからの強烈な「カウンター・パンチ」ですわ、コレ。


 ぜひ、一度はご覧になってみてください。


 この中で私が印象に残っているエピソードがございます。


 どの回かは忘れましたが、回答の中で竹原さんが、ご自身のチャンピオン当時の「女性関係」について触れ、こんな趣旨のことを書かれておられました。


 「チャンピオン時代にね、俺のところにたくさん女が寄ってきたよ。分かりやすい肩書きだからね。そして彼女らは決まって俺にこう言うのさ。『もっと戦って活躍してね。』ってね。ところが、その中にたった一人だけ、『もう、ボクシングなんかやめて。』っていう女がいたんだ。それが、今の俺の奥さんさ。俺の言いたいことが分かるか・・・?俺の体のことを本当に心配してくれていたのは・・・」


 こういった、厳しい口調の中にも読み手の胸を熱くするようなメッセージのオンパレードなんです。


 竹原さんは、2014年に「膀胱がん」が見つかり、その当時、「ステージ4」・・・つまり「末期がん」と診断されました。


 一時は絶望とショックで、泣き暮らす毎日だったそうですが・・・懸命の治療とリハビリで、見事、元気に「生還」され、現在では、動画にもありますように、悪ガキどものスパーリング相手をできるまでに回復されました。


 現在でも、再発のチェックうんぬんで、定期的に医者通いする日々だそうですが・・・YouTubeでも、「竹原慎二」で検索するとたくさん出てきますので、ぜひ、興味のある動画をご覧になってみてください。


 「広告動画」が、いちいちウザければ、私がエッセイの「第五十八弾」の冒頭部で紹介しました「AdBlock」をインストールすれば、すっきり解決して、快適な動画が観られるようになりますので、ぜひ。


 最後に、竹原さんの優しいお人柄を知ることができる素敵なYouTube動画を、ひとつだけ紹介し、このエッセイを閉じたいと思います。


 竹原さん、私、あなたを尊敬します。大好きです。今後の、さらなるご活躍と、ご自身の健康ライフを、陰ながらではありますが、これからも、「一ファン」として応援していきます。


 それでは皆様・・・以下の動画をどうぞ。


 ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。 m(_ _)m


 『地元広島の結婚式に竹原がサプライズ登場してみた』→ UP様は、「竹原テレビ」様。

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― 新着の感想 ―
[良い点] どうぞー(笑) ネタになるものはどんどん投稿して下さい( ≧∀≦)ノ というか、良く覚えてますね。 あー、あったあったってなりましたが、そこまで覚えてなかったので、素直にスゲーってなり…
[良い点] ファイトクラブは功罪で罪が勝つ番組でしたが、まあ、一世は風靡しましたよね。 佐野ラーメンの佐野さんなんかも、ご本人は温厚で怒鳴られたりしない方なのに、演出で頑固親父を演じられて、日本全国に…
[良い点] マスメディアによって、やんちゃな部分ばかりが取り上げられていた竹原さんのリアルな半生。 そして、歴代ミドル級王者の雑学を知る事が出来ました。 ありがとうございます!
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