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96 ネックホールダ―男爵の友との和解(その20)

寄り親のヘッドアッシュ伯爵のお話です


伯爵様、家名が出てきていよかったね


これで貴方も主人公サラの被害者に決定です(笑)


-----------------------------------------------------



「実は知り合いの商会が面白いことを始めまして・・・」


ネックホールダー男爵が話を振ってきた




言ってくれ


なんでも聞いてやるぞ


酒を飲んでイイ気分になっているヘッドアッシュ伯爵はそう思った




何気に旅人とかパイプとかで貢献しているからな


ちょっとくらいの我儘は聞いてやるぞ


めんどくさかったら男爵にやらせればいいわけだしな





くっくっくっ


内心で笑いながら何を言い出すのか期待して聞いてみた




・・・聞いて後悔した


酒を飲んでいる時にクソの話をするなと言いたい




いや酒で頭が回らないから話したのか


そう思えば男爵は配慮しているとも言えるな




まあとりあえず聞いておいて頭がスッキリした明日にでも判断しよう




あ?


話の内容?




男爵の知り合いにSOE商会というのがあるそうだ


なんでも人や馬の糞を集めて肥料にするそうだ




クソには虫がいるために肥料にはならない


それが常識だ




貧乏すぎて腐葉土などの肥料が買えない貴族領では試しにやってみようとする動きがたまにある


しかし臭い汚い見た目が悪いので領民にやらせようとしても誰もやりたがらないこともあって失敗する





数年間隔で思い出したように


「実は秘術を用いることで肥料になります」


などという話しが出てくる


そして金を持ち逃げされる者が出てくる




クソで肥料を作るというのは詐欺話のベスト5に入るだろう


できるかどうかわからない眉つばもの




ところが男爵がそんな話を持ち出してきたのだ


おいおいと窘めた方がよいのか、叱った方が良いのか、と迷った




そうしたら王都の近くの土地を商会が借りてすでに結果が出ているとのこと


一度見に来てください


いや一緒に見に来ましょう


男爵から誘われた




男爵じぶんの所でやれば良い


そう言ったら遠い目をして言った


「うちでは出来ませんので・・・」






そういえば男爵は婿養子だったな


家に帰れば妻と義理母と義理祖母がいる始末


女が三人寄れば姦しいという


婿養子ならばなおさらだろう




酒を飲んでいる時にクソの話をするなと言うべきか


詐欺話にひっかかるなと窘めるべきか


婿養子御苦労と労うべきか



酒が回った頭では考えがまとまらん




・・・明日に後まわしだな



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今回は詐欺話ではありません


ちょっと前に書いた話のネタ振り回収です


貧民街の人間を使ってクソを集めて肥料にします


そして収穫量アップです


貴族を滅ぼす予定の主人公サラがなぜ繁栄に手を貸すかというと拝金主義にするからですね


今は貴族が一番ですが、将来的には金が一番になります


いや主人公がさせます


貴族主義が国の根本です


それを揺るがすことで国を滅亡に持って行きます



・・・主人公サラは結構ガチで国を潰しに言ってますね


ほとんど登場しなくて手下ばかり登場しますけどね

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[良い点] ~ Before ~ 貴族「私は貴族だ、偉いんだぞ!」 富豪「うぐぐぐ……」 ~ After ~ 富豪「僕は金持ちだ、偉いんだぞ!」 貴族「うぐぐぐ……」
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