77 ネックホールダ―男爵の友との和解(その1)
すみません
76話の予約投稿を忘れていました
後から追加で投稿できないみたいなので
1/2に投稿します
え?
手作業で入れ替え?
パソコンの調子が悪いのでちょっと無理そうです
本当にすみません
男爵様、寄り親の貴族から友達と仲直りをさせられます
男爵様のコメント
「口では和解するが、本心では絶対に慣れ合わん!」
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「学生時代の友というのは一生の宝だ
すれ違って不本意にも離れてしまったというならばワシが取り持ってやろう」
寄り親の伯爵様がニコニコしながら言ってくる
「・・・判りました」
男爵が返事をする
子爵も言う
「・・・ありがとうございます」
どちらも和解する気がサラサラないのは明白だった
事の起こりは学生時代の友へ結婚が決まったことを報告した時のことだった
男爵への都落ち、御愁傷様
もう昔すぎて詳しく憶えていない
でもたしかそんな感じの言葉だった
たしかに子爵家の三男なんて潰しがきかない
格下とはいえ男爵家への婿入りならば上出来と言ってよい
・・・もっとも入婿が悲惨なことには変わりがないがな
言った学生来からの友は、スカーフェイス子爵家の長男だった
産まれたときから明るい将来が決まっている
もちろん今は子爵家の当主だ
学生の頃というのは同じ子爵家ということでよく一緒に遊んだ
・・・お互いの部屋で夜通し飲んで語り明かしたりもしたな
でも卒業する頃になると世の中の仕組みが段々判ってくる
長男と三男では天と地ほどの差がある、だな
早い話、三男なんて厄介者
卒業が近くなってようやく家同士の話がついて入婿が決まった
他の友達 ~子爵家の二男や三男~ は「大変だな」と労ってくれた
明日は我が身、だからな
しかし某子爵家の長男様は違った
厳しい言葉で激励してくれたな
もちろんきっちり答えてやるよ
断絶を持って、な
子爵はたとえ寄り親が仲裁しても絶対に許してやらん




