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60 ネックホールダ―男爵の謝罪

まだまだ続きます


ちょっとした解説というか言い訳?


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「申し訳ありませんでした」


頭を下げて謝った



すべての原因はオレだったから




所詮は元子爵家の三男で、現男爵家当主(実権なし)だ


この場を切り抜ければあとは寄り親がなんとかしてくれる・・・はず









喧嘩別れした友人へのいやがらせのために『旅人』を元友人の関係者に売らなかったんだ


だが寄り親といった大物貴族の不評を買う所までいくとは思わかなった




知っててリストから名前を削ったんだろう?


いや違うから





この人だったら過去にトラブルないし、それどころか良くしてくれてたから


それが売り先を決めた理由


特に個人を指定して拒否してはいない


売れる相手(とその関係者)しか見ていなかった


そりゃ見落とすというものだ








まあ、私以外にも売人はいるから『旅人』なんてものはどこからでも手に入る


私の持ち分はそんなに多くない


私が売らなくても誰かが売るだろうから、すぐにでもなんとかなる


そう思っていた





だから特に気に留めていなかった


ちょっと元友人が困ればいいな


その程度の認識だった





ところが『旅人』の影響力を甘く見ていたようだ


まさか伯爵様までもが入手できなくなっていたとは思わない


・・・交流がないから困っていても判らないのが当然といえば当然なんだが





そんなわけで謝罪やることやっしたら後は用なし


伯爵様と楽し(くな)いお話だ




・・・大体、伯爵様と何喋れというんだ


金持ちと貧乏人くらい世界が違い過ぎて困るというものだ


伯爵様が会話するのに飽きるまで苦行が続いた




「ちょっと長く話し過ぎたようだ」


そう言ってようやく話しが終わった




・・・早く気付けよ


そう言いたい



言わないけどな




やれやれと思ったら


「おいっこちらにも寄越せ」


知らない顔のおぼっちゃまに絡まれた



少し離れた所には父親ほごしゃらしいのが控えていた




そりゃ赤の他人だったのが、一気に顔見知りになったけど!


だからってさっきの今で、マネするか?!




その行動力に驚ければ良いのか、厚顔無恥さに呆れれば良いのやら


どっちだろうな

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