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48 襲撃犯その2の後悔

サラの店に嫌がらせをしにきた奴らの片割れです


床に転がっている方、ではない方です


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な、なんなんだ?!


驚きすぎて頭がついていかない




オレは相棒と一緒にいつも通り言いがかりをつけにきただけだ


途中まではいつも通りうまくいっていた




おまけに会長をしているという小娘を引っ張り出していいがかりをつけるという追加の依頼まで出来そうだった


小娘だから少し脅せば金を出すだろう


元貴族と言っても、しょせんは小娘


剣で脅せばすんなり金を出すだろう




もちろんその金は全部、オレ達の臨時のこずかいだ





ところが今では相棒は床で転げまわっている


オレは無傷だ


でも小娘(コイツ)はヤバい


ニコニコしながらとんでもないことをしやがる




大体、目に入るだけで床を転げ回るほど痛くなる粉なんてものは聞いたことがない


そんな貴重なモノを惜しげもなく使うということは、ソレ以上の利益が出ることを意味する


つまりはオレ達がくることを予想していたか、情報が漏れていたか、だ


捕まって吐かされて、依頼主までたどり着くことだろう


全員が罪人として牢か鉱山に送られ、没収した財産の分配まで決まっていることだろう




ここは逃げる一択だ


全速力で店から抜け出した




え?


仲間?


あとでボスがなんとかするだろう


警備隊と裏取引するとか、襲撃するなりして


ボスとはそういう仕事だ






<ポン>


頭の後ろに何かがぶつかった




相棒がやられたアレかっ!?


すぐさま目を瞑った


そして目を両手で覆った


対策は万全だ






多少目が見えなくても真っ直ぐに走れば大丈夫


走りながら粉を落とせば目も開けられるだろう





そう思っていたら


<ググワッ!>


の、のどがっ!!!!





白い粉を吸い込んだせいで喉の奥が焼けるように熱い


そうか相棒は、これが目で起こったのか


転げ回るはずだ





<ガグアゲッグヲ>


声にならない声がオレの喉が出る


痛みの余り道路を転げ回った


おまけに息ができなくて、死にそうだ






<ザバーン>


地面を転げまわっていたら水がかけられた


口に入った水で白い粉が洗い流されたために痛みが少しだけ和らいだ





助けられたのか?


そう思い、喉の痛みをガマンして頭を上げた


イチャモンをつけていた小僧がバケツを持っていた


その向こう側には駆けつけてきた警備隊


・・・そういえばボスが出動を遅らせるとか言っていたっけ


もう少し早く着いてくれていたらあんなに苦しまなかったのに、と思ってしまう





水を掛けたのは証拠隠滅だろう


いくらなんでも吸い込むだけで死にそうになる粉を扱っていれば問題だ





ところが小僧に命じて水をかけてしまえば証拠は残らない


悪人(おれ)の言い分なんて悪意を持った虚言とされて聞き入れないだろうからな






「え?ただの小麦粉ですよ?目や喉に入って痛かったんですかね?」


駆けつけた役人に小娘が言っていた




ウソをつけっ!


小麦粉であんなに痛む訳がない


絶対に何かやばいものだろう!





ただひとつ判ったことがある


小娘(あれ)は外道だ


関わるな!

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