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35 王妃様の驚愕

ひさしぶりの王妃様です


なのにこの扱い・・・

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「一体どういうことなんですの!」


思わず叫んでしまいましたわ


つねに冷静沈着であるべき王妃にとってあるまじき行為です




ですが、この状況ではしかたがないでしょう


なにせ夜会の会場には半分も人が入っていなかったのですから・・・









長い冬もようやく終わり、暖かくなりました


そうすると貴族は皆、王都に集まってきます


夜会に出るためですわ





まず最初に行われるのは貴族全員を集めた王宮での夜会です


国を治めるモノとしての結束を図るためです


・・・欠席しようものなら即座に討伐が囁かれますわよ?




その後、各派閥 ~つまり国王派と貴族派~ に分かれて各貴族の館で大小の夜会が開かれます


こちらは各派閥の結束を深めるためですわ


・・・本音は相手の派閥よりも盛況にして、勝つためですわよ?




国王派は当然のことながら王宮で行いましたわ


わたくしの主催ですから当然ですわ


貴族派の勢力が大きくなってきていても、これだけはわたくしだけの特権ですわ





もちろん大盛況でしたわよ?


わたくしの、ですから当然です


国王派の貴族全員が出ての宴ですから、貴族派に対して良い牽制になったことでしょう





もっとも夜会が一つで終わるわけではありませんことよ?


連日、とまではいかなくても王都のどこかしこで行うことで権勢を示すわけです




そういうわけで国王派の2回目の夜会は侯爵の所で開催です


私は新しいドレス ~一度来たドレスを着ようものなら貴族派に足元を見られますからね~ を着ました


髪も念入りに結い上げましたわ


香水も侯爵家に着く前の馬車の中で ~早めにつけると香りが薄れますわよ?~ 侍女につけさせました


まさに満を持しての登場です




夜会というのは低位の貴族から会場に入るのが常識です


つまりは王妃であるわたくしが最後


礼をもって皆でわたくしを出迎えるわけです





いつも通り、大勢の貴族に出迎えられると思い会場に向かいました


ところが扉を開けさせて会場に入ってみると部屋の中はガラガラでしたわ




どうりで先導する侯爵家の家令や、頭を下げているメイド達の挙動が不審だったはずです


もっともそのことに気が付いたのは、その日の夜、ベッドに入ってからでしたわね・・・




ではなくって


「一体どういうことなんですの!」


私は問いただしましたが誰からも返事が返ってきませんでした



だれか状況を説明して下さいな・・・




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どっかの復讐者が種(香水前年比50%)をまいて


どっかの腹黒な商人が水や肥料(噂話を広げる)をやったせいですね


もっともどっかのバカ(貴族)が勝手に自爆したようです


せっかく復讐しようとしているのに自滅されたら復讐者としての立場がないですよね・・・


って、そこまで話が進んでないんじゃないか~いっ!

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