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232 月の雫(その4)~リッチモンド伯爵編~

ぐへへへへ


今日は楽しい結婚式だ


前から目を付けていたソフィア=フロストをようやく手に入れることができた




良い世の中になったものだ


実にそう思う





ワシが若い頃は見た目が重視されていた


そのため容姿に優れないワシは見合いはできるもののすぐに断りの返事が来た


格下の子爵や男爵からも、である




「爵位が釣り合いませんので」


などと言って断っておきながら夜会では


「あんな奴と結婚するなら死んだ方がまし」


などと笑顔で言っているのだ


・・・つい柱の陰で聞いてしまった時は男泣きしたぞ(涙)




若い娘は容姿が良ければかなり格上の爵位の家にでも嫁ぐことができた


礼儀作法なぞ碌に備わっていなくても、だ




長年そんな悔しい思いをしてきた


おかげで結婚なんてできなかった



将来は養子でも取るしかないのか


そう思い絶望していた





だが近年、世の中は金で動くことになってきた


ネックホルダー男爵のおかげだな




婿養子としてこき使われる毎日の中、力をつけてのし上がった


商会を起こし、『旅人の葉』を売り出した




疲れている時に使うと疲れが取れるというまさに魔法のような嗜好品だった


夜中まで書類作業をしたり人付き合いする貴族必需品だと言って良い


誰も彼もが欲しがった




あいにく『旅人の葉』はそこそこ高価なため、買うために領地を富ませることが必要になる


つまりは金に価値が出て来た





容姿が整っていても『旅人の葉』は買えない


そういうことである




『旅人の葉』を購入する関係上、ネックホルダー男爵と懇意になった


そして大地の歌商会を勧められた


そして領地では麦やら野菜やら果実やらが大豊作となった


金が唸るほど溜まった


そのおかげで貧乏な貴族の家の娘を金に物を言わせて娶ることになった ←今ココ




ちなみに娘の母親はワシの昔の見合い相手だ


「あんな奴と結婚するなら死んだ方がまし」


とか言って泣かされた恨みは年月が経っても忘れてはいなかった




いや年月が経った分、恨みが募ったと言ってもよい


その娘の純潔を今夜散らすことができるかと思うと下半身にある我が息子が凄い状態になっていた





今夜は寝かさないぞ?


入れたまま何回できるか試してやろう(笑)



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復讐はリリンの生んだ文化の極みだね

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