表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/237

22 王子様の困惑

目の前には少しの野菜と肉が入ったスープとパン一個





「おいっ!これは何だ!」


給仕しているメイドを怒ったらトンデモない返事が返ってきた




「もちろんオオジサマの御食事ですよ?」


メイドに代わって、オレ(王子)専属の執事から返事がきた





顔が笑っているけど目が笑っていない


・・・結構ヤバイ?





ちなみに執事は、オレの幼馴染であったりする





なにせ毒殺が日常茶飯事の貴族世界


少しでも味方は多い方がよいわけである





どうするか?


幼少のころから一緒にいることで ~例えば学友、お花畑当番、その他いろいろ~ 絆を繋いでおいたりする




執事もその一人


オレよりも7歳ほど年上の貴族の3男


いわゆる部屋住みのごく潰し


だから小さいころは遊び友達、大きくなってからは執事見習いという立場で王宮に出仕している





小さい頃から一緒の分、容赦がなかったりする





これはオレがサラを勝手に婚約破棄した後と同じ対応


つまり説教コース、だな





いやいやいや、オレは最近何もしていない(はず)


だから怒られることはない(はず)


だよな?





恐る恐る聞いてみた





なんと、客室にいるマーガレットのせいだった!







王族並みの食事を要求する


他の令嬢が着ていたドレスを強奪する


王宮内の貴重品を勝手に売りさばく


苦情を言うと「王子に言いつける」と逆に脅す





口止め料やら、保障やらで王子の今年の分の予算がほとんど0に!





そのツケを食事で払うことになった、というわけである







「彼女の言葉はオレの言葉と思え!」


・・・たしかに学園でサラとの婚約破棄の時に言っていた(と思う)





綸言汗の如し


王族が一度言ってしまったら取り返しがつかない


見事にブーメランとなって帰ってきた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ