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217 エロ画家先生(その9)~へそ出し編~

「今度はへそを出して貰おうか」


「いや無理です!」


即座に返事しました




こればっかりはどうしようもありません


無理なものは無理なんです


殿方にはわからないでしょうが、女性は皆、コルセットで腰をガチガチに締め付けているのです


お臍なんて出る気配すらありませんのよ?




女性の腰は括れているほど美しい


古今東西言われていることです


そのためにコルセットというものが作られました



コルセットというのは筒状の腹巻だと思ってください


胸の下から腰の上までの幅があります


厚手の布で作られています


そして所々に紐を通す穴が開いています


あるいは締め付ける紐を通すためのトンネルでしょうか





そして紐を目一杯締め上げます


時にはメイドが女主人の背中に足を置いて、です


ちなみにその時女主人は柱などにしがみついてますよ?




そこまで締め付けたコルセットですから当然人の手では動きません


当然コルセットの下になっているおへそなんて見える訳がありません




それなのに見せろ、ですって?


できないものはできません


やるならばコルセットを緩めて欲しい


そう言いました




「とりあえず頑張ってみろ」


画家は無常にも言いました




人をイジメることに快感を覚える人種ですね


よ~くわかりました




でしたらやってやろうじゃありませんか


正義はわたくしにあり、ですわ



スカートを捲り上げ


画家の指示通り裾を口で咥え


前が開いてズロースが丸見えになっているのを物ともせず


コルセットの裾を両手で力一杯ずり上げようとしました





渾身の力を入れたので顔が真っ赤になっていることでしょう


でも固く絞られたコルセットは物ともしませんでした


お臍なんて見える気配が皆無


ふっ、ざまあみやがれ!、ですわ!





「下から腹の肉を引きずり出せ」


画家がトンでもないことを言ってきましたの


そんなこと出る訳がないじゃないですか




え、やれって無言で言ってます?


でしたらやってやろうじゃありませんか



あらお腹のお肉が裾から出ましたわ


見事にというかギリギリでお臍が出ましたの






・・・こうして女性のお肉について知り尽くしていた画家に敗北いたしました







泣いてもいいですかね



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