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210 エロ画家先生(その2)~足首編~

ざまあされている令嬢目線です


皆さん、イジメはダメですよ?


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「・・グスッ・・ズッ・・ウっ・ウッ・・・」


部屋にはワタクシのすすり泣く声だけが響いています




それを無視してワタクシの絵を描く画家


もう絶望しかありませんわ・・・





ここで状況を説明いたします


馬車で移動中を攫われましたの


そして監禁されましたわ


無理やりカウチに座らせられるワタクシ


正装したドレスのすそは長いはずなのに深く座っているために足首が出ていますの


あまりの屈辱に涙するワタクシ ←いまココ




たかが足首と言わないでくださいまし


平民ならいざしらず貴族の令嬢としては致命的ですわ


もしもこの絵が他の人の目に晒されたらと思うと羞恥で死にそうですわ


いえ死ねる自信がありますわ




そんなワタクシの苦悩をよそに絵を描く画家


視線で人が殺せたらと思いますわ





涙で濡れた目で睨んでいるのですがいっこうに死ぬ気配がありませんの


とても残念ですわ





ええそう思っていた時がありました


実に甘かったですわ





絵を描くのは大変な作業です


人の背と同じくらいの大きさのキャンバスに描くのですからね




おまけに絵を描く絵の具はすぐには乾きません


一度描きた所は乾燥するまで数日は触ることができないということですわ





ということは絵を描くのは数日に1回ということですの


お判りかしら?




あらお判りでない?


つまりは足首を出すのは数日ごとということですわっ!




え?


怒っているようだ?ですか


ええ怒ってますものっ!





毎日でしたらいずれは慣れたことでしょうねっ!


でも一度足首を出したあと数日普通の貴族令嬢としての生活をすればどうなると思いましてっ!


毎回同じように羞恥心に死にそうになるということですわっ!





わざとですの?


わざとでしょうっ!




もうなんなのですっ!


なぜワタクシがこんな辱めを受けないといけませんのっ!




ああっ悔しくて涙が出てきましたわっ

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