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21 とある男爵令嬢の傲慢

サラ(主人公)の協力者?の商国商人のロレンスさん目線です


サラの復讐に協力するフリをしながら暗躍して金儲けしています


さすが商人の鏡


その態度にシビレる、憧れる~!(笑)


----------------------------------------------------


「未来の王太子妃様におかれましては御機嫌うるわしく・・・」


自分で言うのもどうかと思うがミエミエのお世辞でっせ?


王太子妃なんて絵空事を言われたら普通バカにされたと思います


『ふざけるな!』とか怒りますわいな





ところが素で


「あなたも元気そうね」


と喜ばれた日には、どんな顔をしたらいいのやら・・・





さすがに庶子あがりの男爵令嬢


反応が斜め上をいってますわ(苦笑)




こんなのが王妃になったりしたらこの国終わりでっせ?






もっとも自分、腐っても商国の商人


人外魔境な人間に出会ってもマヌケな顔は死んでもみせません


厚顔無恥が褒め言葉の商国商人の名に賭けて!






しかし、この令嬢、ほんまスゴイですわ


「王子が良いと言ったから」からと国賓を泊めるための客間に年単位で居続ける


商国商人も真っ青の厚顔無恥ぶり


ここまで突き抜けていると、呆れるより先に感心しますわな(笑)





この娘も大概やけど、その恋人の王子様も大概でっせ?


なんや王様に恋人と認めてもらえんかったっちゅうて無理やり王宮の客間に連れこんだっちゅうわけですわ





王子はん、頭、大丈夫でっしゃろか?


初めて聞いた時、そうおもいましたな


考え方が下町のゴロツキと同じでっせ?


もっともあっちは気にいった娘を力づくで無理矢理<ピーピー>して自分の女にするちゅうもんやけど






これも一つの既成事実ですわな


・・・こんな王子様で、この国の将来は大丈夫でっしゃろか?






まあ、どんな相手でも笑顔で商売をして儲けるのが商国の商人だす


楽して儲けれるならば遠慮はしませんで(笑)






宝石箱を取り出して言います


「こちらが御要望のネックレスです」





金箔で装飾された宝石箱を開けると中に入っているネックレスが見える


見た途端、手を伸ばして掴みとる男爵令嬢


・・・下町のクソガキでも、もう少し礼儀を持っているように思えるのは自分の気のせいでっしゃろか?(呆)







「大変申し訳ありませんが、妃様に見合うだけの格を合わせるためにお預かりしていた品では少々足りなくなってしまいまして・・・」


暗に『金額が高くなったので追加を寄越せ』と催促してみたんですわ





おバカな男爵令嬢に対して忖度を望むのは気の毒かと思いまっしゃろ?


ところが予想に反して通じるんですわ





・・・自分の欲望に関することだけは頭が働くという謎仕様


ホンマ不思議ですわ(呆)





男爵令嬢が侍女に合図をすると包みをもってきましたんですわ


机の上に置かれた包みを開けると年代物の本と香炉と指輪が入っとりました





男爵令嬢は金を持ってないので要らないものを物々交換ですわ





え?


自分の家でない王宮で要らないものが出るのはおかしい、でっか?


それはほれ、王子様がいはりまんがな




まあ、わてが「王子様に相談してみれば・・・」と水を向けさせてもらいましたんやがな






最初は、王子様に「売っていい?」といちいち確認をしてましたわな


ところがいつのころか王子への確認が事後承諾になり


最近では確認すらしていないみたいでっせ?





・・・まあそんな風になるようにワテが誘導したんですけどな





ホントの所は自分、詳しくは知りませんで


王宮へは商売しにくる時だけしか入れませんからな


そんな感じがするってわけでっせ?


だから自分はその件については無罪でっせ?






もちろん今回の黒幕はサラさんでっせ?


すべてのシナリオを書きはりましたな





ワテはその通りに行動しただけでっせ?


最初は『そんなにうまく行くのか?』と半信半疑でしたな


でも見事にハマったんですわ






・・・こんなミエミエのお世辞とか行動では下町のガキでも騙せませんで?と思ったくらいのシナリオでっせ?


それが男爵令嬢にはピッタリでしたわ






サラはん曰く、


「貴族の令嬢の頭の中は砂糖菓子」


だそうですわ












こうして近い将来


『王宮の宝物庫からほとんどのお宝が無くなりました』


ちゅう事態になるわけですわ








サラはん、商国商人からみてもホント怖いでっせ


情けとか容赦がまったくありまへんな




青い血が流れているとは良く行ったもんですわ


血も涙もありませんがな!

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