205 ネックホールダ―男爵家の執事の困惑(その2)
ネックホールダ―男爵家の執事目線です
だれか復讐の仕方を教えてあげてと言いたいです
・・・結局は作者になんですけどね(笑)
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「拷問は本人よりも身近な人間、つまり家族などをするのが基本ですぜ?」
平気な顔で平然と言ってきたのは目の前の傭兵
冷血ネイトと呼ばれているらしい
金のためなら何でもする
幸せは金で買えると豪語するツワモノ
・・・その点については同意できる
同意できないのは復讐のやり方
何の関係もない妹を襲撃して顔を火で焼いてやる
そして「恨むんなら姉を恨め」と捨て台詞
それを妹、従姉妹、友人にやる
さぞ素晴らしい人間関係がはぐくまれることでしょう
・・・感心すれば良いのか、呆れればよいのか、どっちだろう
悩んでいると
「おやお気に召さない?」
と聞いて来た
判らないから困ってるんだよと言いたい
私の主人ならば喜々として実行を命令していることだろう
なにせ貴族全員が敵だと豪語しているから
それを思えばやってもいいかも?と思ってしまう
いややっておいたら確実に褒められるだろう
でも考えてしまう
何かふに落ちない
「まあ雇い主の御命令ならどちらでもいいですぜ?」
やるもやらないも貴方次第
そう言ってくる傭兵が悪魔に見えた




