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201 ネックホールダ―男爵家の小ネズミ狩り(その5)

「お花摘みに行かせてくださらないかしら?」


わたくしが我慢できなくてお願いしましたの


・・・何が?なんて聞きましたらブチますわよ?





ところが


「花摘む?何言ってるんだ?そんな暇はないぞ」


との返事でした


言った言葉をそのまんま聞く


どうやら平民に貴族言葉かんせつわほうは通じないようですわ





・・・ひょっとして下品な言葉を使わないといけない場面かしら?





プライドをとるべきか、屈辱をとるべきか


などと戯曲のように言っている場合でないことは確かですわ


もう限界が近いのです


・・・どうやらプライドを捨てることを選ばないといけない場面のようですわね(ふっ)





「お、おトイレに行かせてくださいまし!」


我慢できなくて叫びましたが屈辱で死にそうでしたわ





それなのに帰ってきた言葉は


「さっさとやれ」


でしたの




どうやらわたくしを少し離れた所に行かせる気がないようでしたわ





いえはっきり言いましょう


このケダモノ達は、目の前でわたくしにやらせるつもりですわ




くっ、ケダモノ


心の中で毒付きましたわ





わたくしのアレを見物する気満々


それどころか


「おら、さっさとやれ」


と催促までする始末





目の前が真っ暗になりそうでしたわ


























<シャ―ーーーー>


我慢していたから大きな水音がしましたの




「おー、出てる、出てる」


見物するどころか実況中継する始末


恥ずかしくて死にそうでしたわ




屈辱の時間が終わったと思っていましたが勘違いでしたわ


アレが終わってさあ拭こうと言う時、拭く紙がないのに気が付きましたの





「・・・紙を頂けるかしら?」


そう言ったものの全然話が通じませんでしたわ





なにせケダモノ達は全員が男


女のわたくしがアレの後、下着が濡れないようにアソコを拭くという行為自体が理解できませんもの




・・・この後の説明の所は言いたくありませんわ


とにかく屈辱だった、とだけ言いますわ




結論からいうと


その辺の綺麗な葉っぱで拭くことになった


ですわ




・・・泣いてもいいかしら?




ようやく拭けると思ったら


「よしオレが拭いてやる!」


などと言いだしましたの



・・・思わず絶望しましたわ




「いえ自分で拭けますわ」


「いや拭いてやる」


そんな攻防がありましたが


「だったら(葉っぱを)渡さん」


との言葉で決着がつきましたの





お尻を高く上げて自分では見たこともない恥ずかしい個所を見られた上に拭かれましたわ





・・・羞恥で死ねたらいいのに


心の底から思いましたわ

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