197 ネックホールダ―男爵家の小ネズミ狩り(その1)
キツネ狩りの本道に戻ります
さすがにお遊びが過ぎましたからね
・・・早く異世界転生して子ウサギを食べたいです(鬼畜)
という訳でどこかの御貴族様の復讐(ウサギ狩り)の始めりです
今回はイジメ主犯のとりまきのお話です
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「はあはははあ・・・」
暗い森の中にわたくしの息使いだけが響きます
足が痛くなるほど歩き続けますのに全然人に遭いませんのよ?
一体どういうことですの?!
あれは今日の朝のことですわ
気がついたら森の中にいましたの
一体どういうことかしら?
不思議でなりませんでしたわ
昨日までは普通に男爵家の令嬢として暮らしていましたのよ?
それなのになぜこのようなことになったのか?
なぜでしょう?
まったく思い当たることがありませんわ
そろどころか気が付いたら森の中
いえそれどころかココは何処ですの?
わたくしは盛大に文句を言いたいですわ!
もうダメですわ
足が痛くて歩けませんの
ですから地面の上に座り込みましたわ
地面は木の根が表面でうねっているので座ると痛いですわ
でももう一歩も歩けませんの
おまけに喉がカラカラですわ
誰かお水も持ってきてくださいませんこと
そう思っていたら
<パスン>
と私の隣の木に弓矢が当たりしたの
・・・ひょっとしてわたくし、ピンチですの?
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最初は王都近くの領地を借りたキツネ狩りでの話にしようと思いました
でもよく考えるとそんな人気のある所で命を掛けた追いかけっこできませんよね
ということでかなり離れた辺鄙な森にしてみました
・・・リアルでも苛めっ子への仕返しにこれくらいできたら良いのに、と思います
信長様がいたころならざまあも簡単でしたでしょう
本気でちくしょうと思います




