189 ネックホールダ―男爵家の小ウサギ狩り(その3)
こ~のロリコン伯爵!
いや男爵でしたね
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「あ、あのいいんでしょうか?」
おどおどして尋ねてくるメイド
実に愛い愛いしくて良い
「もちろんだとも、さあ食べなさい」
笑顔で優しく言った
メイドの少女は困惑しながら小さな口を開けた
実にいい!
マイサンを咥えてくれないかな、と思う
小さな口を一杯に広げて頬ぼっている所を想像するだけで心が満たされる
マイサンは爆発寸前だ
テーブルで隠されていることが救いだ
まあ隠されていることを良い事に無制限に膨張させているんだがな
話がズレたので元に戻そう
成人男性なら簡単に口に入れられるクッキー
少女には大きかったようで精一杯口を開けて頬張っている
口を閉じて ~クッキーが大きすぎて完全に閉じられない所もいい~ モグモグしている
そして飲み込むと喉が動く
・・・もう死んでもいいかもしれない
「さあもっと食べなさい」
幸福な時間が終わらない様にクッキーを勧めるが再び困惑しはじめた
そりゃそうだ
お世話する方なのにされる方になっているのだ
それは困るだろう
だが困っている姿もいいぞっ!
笑顔で勧めるとさすがに甘いお菓子の誘惑に逆らえないのかモグモグを続けた
もちろん私も一緒に食べた
一緒に食べることで困惑を減らし、幸せない時間を長引かせるためだ
そして当然クッキーにより口の中の水分がとられるので
「こほっ」
と少女が咽せた
「これを飲みなさい」
私の飲みかけの紅茶を渡すとゴクゴクと飲みほした
あ、しまった
これでは間接キッスできないではないか
己の不手際に今気が付いた




