19 とある暗殺者の絶望(裏)
襲撃されたサラ(主人公)視点です
無双しています
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<ギシッ>
階段の方から音がした
実は、この家の階段は真ん中の段あたりだけ踏むと音が鳴る
古いからだけなんだけど、防犯にいいかと思ってなおさなかったんだよね(笑)
まさか本当に役に立つ日が来ようとは・・・
寝がえりを打って入口のドアの方を向く
<ギイッ>
小さな音がしてドアが開いた
薄目をあけて観察しました
知らない人でした(笑)
あ~、あれすわ!
多分どこかの貴族からの刺客
邪魔者は消せ!、ってやつですねよ?
そこで魔法をかけました
さすがプロ、というのでしょうか?
なにやら感じたようです
部屋の中を見まわしていますわ
でもこの魔法は気が付かないでしょう
そういう魔法ですからね(笑)
しばらく部屋を見ていましたが何も見つからないので私のいるベッドの方に歩き始めました
非常に困りましたわ
私の魔法は効果があるまで少々時間がかかるのです
おまけに相手を見ていないと効果がないという欠陥魔法(涙)
どんどん近づいてきます
薄目していること、つまり起きていることがバレそうです(焦)
とうとうベッドの脇まで来ました
私の目の前には侵入者?殺人者?の男の足が!
正直観念しましたわ
ああ、短い人生だった、と(涙)
そこで急に男が崩れ落ちました
どうやら間に合ったようです
しかし、非力な女でも男を倒せる魔法ですが時間がかかりすぎです
実は学園の図書館にあった本の魔法なんですが、なんでも首の横にあるケイドウミャク?を流れる血を止める?締める?魔法だとか?
よくはわからないのですが人の体の8割は水だそうです
ですから水の魔法が使える貴族(魔法使い)なら誰でも使えるんだとか
よく意味は判ってませんが、効果があることだけは判っています
ですから今回も使って見ました
とりあえず間にあってよかったですわ
・・・でも毎回毎回ギリギリなのは如何なものかしら?