表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/237

181 ネックホールダ―男爵家のウサギ狩り(その10)

仕掛け人目線です



『一人目のざまあ』なのに終わる気配がありません


あと何人も『ざまあ』があるのに大丈夫かと書いている本人が一番心配しています


-------------------------------------------------------------------------------------


楽しそうに踊る男性


心底嫌そうに踊っている女性




それ見ていて楽しくなってくる私は壊れている自覚がある


もっとも娘が自殺した時点で私の心は壊れてしまったのだがな




「おとうさま」


そう慕ってくれていた娘が学院で自殺した




学院に問い合わせても原因は不明との返事しか返ってこない




あんなに楽しそうにしていた娘が自殺するはずがない


そう思って調べた





最初は全然調査が進まなかった


所詮は男爵の娘


一人くらいいなくなっても世の中は変わらない


伝手を頼って聞いた学生は皆そういう態度だった




半年も調査しても全然進展がなく心が折れそうになった頃、一つの噂話が届いた


某レストランの個室でどこかの令嬢が娘の事を話していたそうだ



「あの程度で死ぬなんて根性なし(意訳)」





学生に直接聞くから調査が進まなかった


教員が行く酒場か、学生が遊びに行く遊技場なり夜会なりで聞き耳を立てるべきだった


私は自分の愚かさを痛感した




そこからは早かった


金を握られて噂話を聞きまくった




貴族の使用人は金では転ばない


でも平民で普通の店ならば噂話程度ならないくらでも聞ける


金を積んで口を割らせた





そうして娘が自殺する原因が判った


そして元凶となったクズ達も判った


そして娘の悲惨な日常も判った




怒りで人が殺せたら、そう思ったほど酷かった




だから判ったクソ野郎、いや娘か、を嵌めることにした


いや今回の場合は『ハメた』だったな




遊び人と名高い貴族に金を払い、今後の仕事の斡旋をすることでヤって貰った


そして噂を流したら見事?に脅迫者が出てきた


・・・この国の貴族は腐りきっていやがった、と言う訳だ




でも全然問題ない


クズ娘た落ちぶれる様を見ているだけで心が晴れるというものだ


いやさらなる苦難を与えて生き地獄を味あわせたい、だな



ああ、楽しくなってきた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ