176 ネックホールダ―男爵家のウサギ狩り(その5)
侍女目線の続きです
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頭を抱えました
ベッドの上でゴロゴロ転がりました
奇声をあげました
といったお約束を一通りして飽きた頃、ようやく頭が働きだしましたわ
目撃者がいないので誤魔化しましょう
・・・クズなのには目を瞑ってください
わたくしもこれからの人生がかかっているのです
幸いにも昨日の夜のお相手した男性は部屋にいませんでした
いえ、お酒に酔わせて無理やりお相手をさせられた、ですからね
そこの所は間違えないでくださいね
昨日の夜までは正真正銘の新品でしたから!
ベッドの上に脱ぎ棄てられていた ~絶対に無理やり脱がされたです!~ メイド服と下着をとりあえず着ます
普段のドレスならいざしらず、メイド服くらいなら自分で着れましてよ?
わたくしの破瓜の血の跡が付いたシーツは、洗いかごに押し込みました
ついでに残った赤ワインを振りかけておきました
下級侍女が他のシーツと一緒に踏みつけて洗ってくれることでしょう
・・・少々良心が痛むので心の中で手を合わせておきました
二日酔いで頭がガンガンしますし、お腹の下あたりが痛いですけど平気な顔して頑張りましょう
明るいわたくしの未来のために!




