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174 ネックホールダ―男爵家のウサギ狩り(その3)

侍女目線です


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「琥珀色をしている」


ワインが入ったグラスを掲げながら貴族が感嘆するように言っていた



たしかワインは赤ならば色が濃い程良いワインのはず


そして熟成が進むほど琥珀色に変わっていく、だったかしら


つまり用意されたワインはいいワインでさらに熟成された高価なワインという訳です


そりゃタダで飲めるのなら嬉しいでしょう





「土の匂いがするな」


ワインの匂いを嗅いでいた別の貴族が言うと


「いや木ではないか?」


「キノコに思えるが?」


別の貴族達が口ぐちに言い始めました





長閑なワイン談義に


「この貴族ども」


男爵家令嬢じぶんの立場を忘れて罵ったわたくしは悪くありませんわ




・・・決して僻みではありませんことよ?




ワインを一口含み、口の中でクチュクチュかき回し始めました


少々お行儀が悪いですがワインを空気に触れさせてるためです


味を見るために必要なことなのですがいつ見ても下品です




皆がウットリした顔になりました


そんなに美味しいの!?


思わず羨ましくなりました




「一口どうだ」


そう言われてら飲むの一択ですわよね?




つい好奇心に負けた臨時侍女わたしを殴ってやりたいと思ったのは明日の朝のお話

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