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165 ウオリック兄弟(その19)~長男の嫁~

お忘れかも知れませんがアマン商会長のサラと金貸し兄弟の会談中です


本筋の話はちょっとで兄弟がいかにして少女趣味と少年趣味に走った理由がほとんどですけどね


あれだけババアに腰振れば嫌いにもなるってものです


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「そういえば奥様はお元気かしら」


会談が終わってさあ解散だ!、となった時、アマン商会長のサラから妻への御挨拶がきた


こちらの事情を完全に知った上に言っているのだろう


いい性格をしていると思った







いえねオレの妻は伯爵家の3女なんだよ


完全な政略結婚


オレ達兄弟の保護者かいぬしは子爵だから完全に格上


結婚話を断るという選択肢はなかった


おかげで結納金をガッポリとられた


おそらくソレ目当てだと言ってよい





オレ達兄弟は結構金持ちだったりする


もちろん貴族夫人に腰を振った訳ではない


いやそれで物を貰ったからそれなりに裕福だけどな


でもそれくらいでは金持ちとは言えない




きっかけは育った孤児院に寄付をしている商人からの相談だった


平民の商人が金を持っているとどうなるか?


貴族にたかられるんだ




買い物した支払いが色々な理由でされないなんてのはザラである


あるいは値切られるとかもある




それなりに積み重なると店が傾くことになる


困った商人が貴族夫人の玩具になっているオレ達兄弟に相談にきた


まあオレ達兄弟の力ではなく貴族の力を借りたいと言う訳だ




商人は時々肉とか差し入れしてくれていた


まあ昔は偽善者だと思っていた


そんなことをするなら大きくなった孤児を雇えとか思っていたりした


今となっては恥ずかしい限りだけどな


商売おとなのせかいというのは子供が考えるようにそんなに簡単なものではないんだよ






もちろんお世話になった分は返した


自分の勘違いが恥ずかしかったからだ


穴があったら入りたいというのはこういうことかと思った


そんな所から逃げるため子爵夫人に相談した






・・・踏み倒した貴族が偶然敵対していた貴族だったのは幸運だった


貴族は嫌がらせのネタを常日頃探しているのだ


カモネギだったと言う訳だ




でもまさか金の取り立てをさせられるとは思ってもみなかった


まあお貴族様が金をむしり取るとかできないものな




かわりに誰かがやらないといけない


誰にしようかしら?


あらこんなところに話を持ってきた平民がいるわ


使ってみましょう


そんなわけで子爵家の執事指導の元、金の回収に向かった





結果?


もちろん全面勝訴だった


執事様、パないわ


オレ達兄弟は座っているだけ





オレ達いらないんじゃね?


そう思って言ったのは間違いだった





「次からは自分達の力でするんですよ?」


ジト目で言われた





子爵家の権威と自分達の美貌を武器に交渉しろと言われた


・・・執事様ししょう、ちょっと厳しすぎませんかね?


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