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162 ウオリック兄弟(その16)

子爵の執事様目線です


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「結構ぬるいんですね」


まさか子爵夫人の夜のおもちゃの平民から駄目出しされるとは思わなかった






男爵の使用人が男妾きぞくじょせいのおもちゃの装飾品を盗んだので断罪することになったと思ってくれ





断罪に必要な証拠のリストを作らせて


「さあ(男爵家から)叩き出すか!」


と言ったところ


「貴族ってぬるいんですね」


とまさかの駄目出しがきた





真冬に隙間風が吹き込む部屋で薄い布一枚を体に巻きつけて震えながら寝る絶望感


常に空腹を抱える無力感


将来の見通しがまったくない空虚感


そんなのを抱えながら孤児院の孤児達は生きている






それなのにただ男爵家から追い出すだけ?


貴族家から紹介状もなく解雇されたら他では雇われない?


紅茶に砂糖を5杯くらい入れたくらい甘いですね


(以上、平民兄の言動の意訳と要約)






・・・なるほど、執事の家に生まれて少々自惚れていたかもしれない


さらに追い込むことができるのなら重畳だ


真冬に一度孤児院に泊まりにいってみよう







しかし男爵家の使用人ばかどもへのお仕置きは今日明日の事案


すぐにでも対応しなければならない





とりあえず子爵家の権力で潰れた孤児院を買い取って、極貧生活をさせれば良いのか?






孤児院は牢屋と違って逃げたい放題だからどうやって縛り付ける?


借金か?


足の腱でも切るか?


粗末な服でも着せておくか?


足に重り付の枷でも付けるか?


・・・なんか楽しくなってきたな




執事わたしもまだまだだったらしい

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