16 魔女(サラ)と悪魔(商人)の饗宴
主人公のサラとその手下?の商人のお話です
二人の悪だくみの話です
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「こちらが宝石を売ったお金です」
商国の商人が金貨が入って袋をテーブルに置く
「よくやってくれました」
ニッコリ笑うサラ(主人公)
「予定通り貴族派だけでなく、国王派の貴族にも売っておきましたで?」
報告する商人
「計画どおりね」
ニッコリ笑うサラ
腹黒さはどっちもどっちである(笑)
多分、手に入れた同じ国王派の貴族は元の持ち主である貴族に売るでしょう
サラ達の手のひらで踊っているとも知らずに
人間、全然手に入らないと諦めがつきます
でも、同じ国王派から家宝の宝石(のなれのはて)が手に入るところがミソです
なまじ少しだけ手に入ると、入らない分だけくやしくなります
そんなことを商人から提案されて承諾し、サラは実行していました
・・・もっとも実際に動くのは商人です
「いい提案をありがとう」
サラが二ヤリ
「いえいえこちらもお客様に満足していただくのが商売ですから」
商人が二ヤリ
本当にイイ性格している(汗)
「それではコレをお納めください・・・」
サラが最初に出された宝石を売ったお金を商人へ渡します
「え?」
金を全部渡されて驚く商人
「え?」
商人の反応に驚くサラ
「無くなった薬草の代金ですから商人さんが全部受け取らないと困りますよ?」
サラがそう言うと商人が困惑した
賠償は金貨1000枚
でもそんなに手持ちがないので今回の宝石を分捕ったわけである
その宝石の代金を全部渡すとは思ってもみなかった
良くて半々か、ひょっとしたら3:7、いや2:8くらいで取り分が少ないかも?
そう思っていたところろにまさかの10:0
商人として長年駆け引きをしていたのが裏目?に出て、まさかのことに驚愕した
「貴族と言うものは他人が銅貨1枚でも儲けるのもガマンできないものです
もしも私がここでお金を受け取れば絶対に嗅ぎつけますよ?
そうすれば今回の茶番がばれる可能性があります」
サラからの説明に納得する商人
「もしも受け取り辛いというならば一つお願いがあるのですが・・・」
サラが商人にあることを提案しました
・・・後日、王家で騒動が起こったのはまた別の話(笑)




