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158 ウオリック兄弟(その12.5)すみません飛ばしていました

子爵家の執事目線です


断罪編です


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男爵家に予告もなく突撃して言ってやった


「ヒューイットの部屋に案内しろ」


そうしたら何事かと出てきた男爵家の使用人一同はびっくりしていた





・・・ちょっとだけ気が晴れた





断罪やっかいごとを押し付けられたんだからこれくらいの意趣返しはしても良いだろう


まあ、これくらいの嫌がらせをしないとやってられないというのもある






わざわざ子爵夫人やといぬしのお気に入りの子犬に手を出すな、と言いたい


仕返しされるのが判っているだろうにそれもで手を出すなんてバカか?


男爵家の使用人達の頭を疑った


いや真面目な話だ




この国では貴族という存在は絶対だ


使用人風情が立ち向かえるものではない


それなのにわざわざ貴族の看板に泥を塗ってくる人間がたまに出てくる



男爵家の子犬達は子爵夫人ごしゅじんさまのお気に入りとはいえ平民だ


だから何やっても許されるとでも思ったらしい



子爵家の後ろ盾があるというのを想像すらしなかったのだろう



男爵に譲るように言ったが子犬が恩を返すために今しばらく男爵夫人に飼われたいといったことも好感度を上げていた


人間手に入らないものほど執着するというやつだな






執事わたしには子犬あいじん程度で目くじらを立てる気はない


主がピリピリ緊張しているよりはマシというやつだ





それに子犬との火遊びは子爵だんな様公認だからな


息子と娘を産んでそれなりに育てたら後は好きにしてくれ


お茶会だろうが夜会だろうが芸術家のパトロンだろうが好きにしてよい


子犬?、その程度なら問題はない


好きにして良いぞ


それが子爵だんな様の御意向だ





それに侍女に水魔法が使える貴族の子女がいるんだ


ヤった後にアソコを洗浄すれば子供は生まれない


いくらでも腰を振って構わない


まっ昼からさかるのではなければ問題なし


・・・貴族って



  

まあおかげでバカの相手が執事わたしに廻ってくるんだが



部屋に案内させて連れてきた使用人に探させるとすぐに見つかった


男爵家の使用人に確認させると


「ヒューイットが見逃したんでしょう」


そう言ってきた





「こんな帽子おおきなものが目に入らないと?」


そう責めると


「なにせ平民ですからね」


とバカにするように言ってきた






そんなちんけな嘘で騙されると思っている所が凄いと逆に関心した


子爵家の代理人である執事わたしに喧嘩を売ってただで済むと思っているのか?と聞きたい


まあ思っているから子爵家の執事だいりにんに喧嘩を売るし、子爵家の家名に泥を塗るっているわけだろうがな





大体証拠なんてものは必要がないのだ


被害者は子犬あいじん


加害者は男爵家の使用人


これは確定だ




後はそれに会う証拠や証言を採用するだけ


それ以外はいらない


後になってギャンギャン言っても誰も聞くことはない





文句を言う人間がたとえ居たとしても


「証拠は?」


と言えば終わりだ


100人いて100人が納得いく証拠や証言なぞこの世にあるはずがないからな




つまりは男爵家の使用人の負けは最初っから決まっているのだ


できることといったらせいぜい素直に罪を認めて減刑されることだけだ




まあ今回お気に入りの子犬にちょっかいを出したのだ


どれほどゆるされるかは知らないがな

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