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152 ウオリック兄弟(その7)

ウオリック兄弟の弟のジャック目線です


男爵夫人かいぬしの寄り親の子爵夫人にお呼ばれした時の話です


空気のような居るか居ないかのような存在でしたがしっかり居ます


作者が書くのを忘れていただけなんですけどね


---------------------------------------------------------


「御嬢様、一曲踊って頂けませんか?」


兄貴ヒューイットが子爵夫人相手に御貴族様ゴッコをしているのを見て『あいかわらずの女たらし』だと思った



大きな娘がいる年増ババア相手に『お嬢さま』などと歯の浮く台詞を平気で言う面の皮の厚さ


自分の顔が良いことを十分に知っており平気でソレを使う豪胆さ


我が兄ながら感心する





オレの方は子爵令嬢相手に


「踊れませんのでお教え頂けますか?」


と正直に言うことしかできない



もっとも擦れていない令嬢は顔を真っ赤にして


「はいっ・・・」


と言うのが精いっぱい


いやこれが人間としてあるべき姿だ


お互いにしゃこうじれいを言い合いながら笑っている兄貴と子爵夫人の方がオカシイと声を大にして言いたい






まあそんな兄貴ヒューイットのおかげで年増の相手をしなくてすんでいるのだから感謝はしている


歯の浮くような甘い言葉を肌のつやが無くなった上にブヨブヨの身体をしているババアに言う?


いや絶対に無理だ




たぶん今夜、用意された客間に忍んでくるだろう夫人ババア相手に腰を振る?


絶対に無理だよな


大体ババア相手にチ○チンが立つ訳が無い




・・・好みのメイドを思い浮かべればどうせ暗いんだからババア相手に腰振ることくらい楽勝だ、と言う兄貴の方がオカシイと言いたい






まあ兄貴には感謝はしている


ババアの相手をしなくても良いからな


初心な子爵令嬢相手に踊ったりしているほうが何倍もマシと言うものだ





言っておくが御令嬢とはヤってないからな


御貴族様は純潔が大事だ


結婚するまでは清い身体でいないといけないとかなんとか言っていた


・・・・もっとも結婚して世継ぎを産んだらお役御免で愛玩動物おれたちや童貞若手貴族相手にズッコンバッコンし放題というのはギャップがあり過ぎだろうと言いたい




まあおかげ?でオレ達兄弟は孤児院びんぼう生活から抜け出せたんだがな


・・・だからといってババア相手に腰振るのが正しいとは思わない





まあ正直、おれは仕方がないから金目当てで相手をしている


金が貰えるから優しくするし腰も振ると言う訳だ




そして夫人に呼ばれた際にはたまにだが御令嬢の相手もする




悪いむしに良いようにされる前に俺達兄弟で免疫をつけるとかなんとか言っていた


「全力で落としなさい、でも手を出してはいけません」


夫人ははおや御令嬢こどもを誘惑しろ、そしてデロデロに甘やかせと言ってくる始末


・・・貴族って腐りきってやがる




まあそんな訳で御令嬢の相手としておれが時々指名される




・・・兄貴は頭がお花畑な小娘は嫌いだと言っているからな


あの砂糖菓子が頭に入っているとしか思えない言動を聞いていると本当に頭が痛くなるんだと言っている


それくらいならババアを相手にしていた方が何倍もマシだそうだ





・・・わが兄ながら絶対におかしいと思う


ある意味適材適所だと言えるのかもしれん




年上担当のヒューイット


年下担当のジャック


綺麗にすみわけが出来ていた




と言う訳でとりあえず子爵令嬢の御機嫌とりだ


上手く立ちまわればおこずかいが貰えるからな


世の中金がすべて


そのためなら多少の苦労きぞくのあいてくらいしてやろうじゃないかと思う

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