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146 ウオリック兄弟(その1)

金貸しのウオリック兄弟のヒューイット兄目線です




底辺作家で読むのはマニアックな人だけだというのをいいことに暴走しまくりですね


困った作者だこと・・・


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「兄貴、生き生きし過ぎているぞ?」


弟のジャックがあきれ顔で言ってきた






言われたので思わず顔に手を当ててしまった



いかんな仕事中だというのにこの始末


集中、集中





・・・ダメだ、顔がにやけて仕方がない






事の起こりはアマン商会のサラから面会の連絡が来たことだった




こちらはしがない悪徳高利貸し


あちらは貴族中心に香水を売っている一流店


一体何が起こったのかと思ったな




・・・嘘だ


商会長サラの存在は前から知っていた





こちとら貴族中心の回収金業務


バッティングはしなかったが噂だけは聞いていた




国王派にだけ高値で香水を売り付けるヤリ手婆


・・・まあ婆ではなく小娘なんだがな




だが実際に会った貴族の大半は皆『クソ婆!』などと罵っていた


よっぽど阿漕な商売をしているらしい




なにせ香水を買う為にした借金の取り立てがウチにくるくらいだからな





お時間を頂けるのならば伺わせていただきます


そう手紙に書いてあった




平民上がりの金貸しになんの冗談だ?


弟と話し込んだな




まあ実際に逢うと礼儀正しい女だった


さすが貴族崩れ


所作が半端なく美しい




・・・もっとも弟共々、吐き気を押さえるのに苦労したがな





俺ら兄弟ははっきりいって綺麗だ


それこそ貴族並み、いやソレ以上と言って良いだろう




高い金と手間暇掛けた貴族より美男子な貧乏な平民


ろくな人生が待っていなかった





幼い時にとある貴族に奉公にくるように言われた


「おなかいっぱいたべさせてあげますよ」


やさしく言われた


だから「はい」と答えた





まあ教会の孤児院育ちなので拒否権はなかったんだがな





綺麗に洗われ、清潔な洋服を与えられた


そしてきちんとした召使い用の食事


良い話はそこまでだった




その貴族の夫人がクソだった




夜に部屋に呼ばれた


そして地獄が始まった







豪華なベッドに寝るように言われた


横になると着ているものを一枚づつ脱がされた


身体中を撫で回された





そこまではいい


いや良くはないが



その後が問題だった





夫人が自分の夜着の裾を持ち上げた


そしてオレに下着を取るように言った




その時の下着はひざ丈の薄いズボンのようだったな



腰を浮かした夫人から下着を脱がせると舐めるように言われた


ションベンをする所を、だ





大人になった今なら意味が判る


だが子供のオレには判らなかった


便所を舐めさせられるようなものだからだ




躊躇するオレに向かって夫人は言った


「おまえたち兄弟をわたくしが買ったのです。拒否は許しません」



・・・地獄の日々の始まりだった



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一番クソなのはこんな話を思いつく作者かもしれませんね

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