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129 ヘッドアッシュ劇場(その7)

スワンプラット男爵が寄り親のヘッドアッシュ伯爵から迷惑をかけられています


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「手元に犯罪者がいるんだ、どうとでも証言させられるだろう?」


伯爵様がドヤ顔でそう言った


・・・暗に拷問を使ってでも偽証させるといわれたような気がするのは気のせいだろうか?





「大体、棒で殴ったら証言させられるとか思っていないか?」


伯爵様にそう言われたので首をすくめた


すみませんそう思ってました





小説とかだと盗賊を殴って蹴れば黒幕を喋っていたから勘ちがいをしても当然だと言いたい


いやただ自分の知識のなさを誤魔化すための虚勢だけどな





「ん?


拷問を見たことがないのか?


ダメだよ一度くらい見て見ないとな」


・・・何か聞いてはいけないようなことを聞いたような気がする





「あ~やっぱり拷問の醍醐味は家族を盾にすることだな」


・・・聞くのが怖くなったが伯爵様は止まらなかった




「拷問はな、直接本人にやるよりも家族や恋人にした方が効果が高いんだよ」


・・・なぜ伯爵様が知っているのかと言いたい、いやもうお腹一杯でなので勘弁してくださいと言いたい




「目の前で恋人や娘が穢されるのを見せた時の絶望といったらたまらないな!」


・・・クズがいた!正真正銘のクズがいた!




「今回の場合、家族や知り合いは隣の子爵領にいるから連れてこられないな、残念なことだ・・・」


いや残念なのは伯爵あんただよ!、と言いたい


言えないけどな




今は夜で、伯爵様は寝酒がてらワインを飲んでいる


その相手として男爵わたしが呼ばれているわけだ


そしてつまみに今回の一件の裏事情というか、伯爵様の思惑が語られていた


ところがいつの頃か話が脱線して危ない話になっている




ちなみにここは男爵邸わたしのいえ


つまり伯爵様が満足して客間の寝室に行くまで強制参加




朝から晩まで振りまわされた上にワインを付き合わされたのでもうフラフラだ


はやく終わらないかな


危ない話

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