114 農業をしにいこう!(その13)
大地の歌商会会長のサード目線です
もうちょっと続きます
だって御貴族様の方のイベントは黒幕の子爵様達がまだスワンプラット男爵領についてませんもの
馬車での移動は時間がかかるんですよ
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「そこの材木は風呂を作っている頭領に!、その端材はフロの焚き付け用にとっておけ!」
大地の歌商会会長のオレは大声で指図した
順調すぎて元気一杯だぜ!
ちょっと前までは肥え溜めがうまく育たなくて困っていた
でも今は大丈夫だ
一つだけ成功した肥え溜めに少しづつ新しいクソを入れて増産中だ
・・・結局何が良くて悪かったのかまったくわからんがな!
でもいいんだよ
上手く行けば問題ない
それに魔女は今後20年間は3つの村とその周辺をがっちり契約で縛っていると言っていた
つまりは今後は成功した一つの肥え溜めを時間をかけて広げて育てていけばいい
それに成功した肥え溜めには完成品が大量にあるんだ
肥え溜め自体を増やすのも難しくはないだろう
つまりは勝ち組だ
そうなればこっちのものだ
後はオレ達が寝泊まりする家を建てる
出来た麦を入れる蔵を建てる
オレの部下とスラムの人間のための食堂を建てる
風呂を作る
旅商人用の宿屋を建てる
商人が売るための貸し売店を建てる
イロイロやる事が山積みだ
言っておくがすべて魔女からの指示だ
出かける前に建築する建物についてはしっかりと念を押された
木材も事前に押さえておけ
時が来たら一気に作りあげろ
等々細々と命令された
・・・女に顎で使われてプライドはないのか?
魔女に逆らったら殺されるんだぞ?
生きていてなんぼなんだからいいんだよ
それにスラムの人間にプライドを求めるなよ
酒と女があればいいんだよ
ああ、そういえば女が足りなかったな
どうにかしないとな
そのへんは魔女は寛大なのが嬉しいな
元貴族やら、貴族に仕えていた傲慢なメイドやらなのでお上品すぎるのが難点だが穴さえ空いていればいいんだよ
幸いには去年の始めの村で儲け過ぎて金が凄い事になっている
スラムの人間の食費なんてそんなに多くかからない
だからそのへんを差し引いても凄い額が手元にある
おかげで忙しくて目が廻りそうだ
まあ腹一杯食べられる幸せと引き換えだから誰も文句が出ないけどな
・・・出したら殺されるというツッコミはいらない




