106 農業をしにいこう!(その5)
ボス目線です
襲撃してきたのは某子爵の部下でした
自分から暴露してどうするんだと言いたいです
ホントバカですね
では本編をお楽しみください
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ゴロツキどもを雇って襲撃させたが失敗した
所詮ゴロツキ
口は達者だが実力はクズだから仕方がない
ここは子爵家の腕力担当のオレ達の出番だ
腕が良いといっても所詮は小さい商会の人間なんてオレ達にかかればイチコロだ
全員、殺ってしまえば問題ない
男爵への見せしめに死体はその辺に転がしておいてやろう
それが本来の計画だった
きちんと喋ったぞ!
さっさと解放しろ!
このままだと子爵様が黙っていないぞ!
尋問した結果を要約するとそんなことろだった
・・・頭痛くなってきた
頭を抱えた『大地の歌商会』会頭は悪くないはずだ
部下の方を見ると呆れていた
ウチの下っ端でももうちょっと根性見せるぞ
顔に書いてあった
・・・本当に顔に書いてあるように感じるんだな、と感心した
しかしさすが御貴族様とその手下
頭の中はお花畑だ
自分達に都合がよいように世界が動いていくと信じて疑わないところが凄い
・・・こんなのが貴族でこの国は大丈夫か?、と言いたい
せっかく市民になったのに速攻で国が潰れているとかは勘弁して欲しいぞ?
まあこちらもマッパにして手を後ろ手に縛った
ションベンもクソもし放題
おかげでオレ達が下の世話をしなくて良いという特典付き
それにマッパだと逃げられないしな
いや逃げてもいいんだぜ?
でも後ろ手にガチガチに縛られていてろくに走れやしないけどな
もちろん舌を噛んでもいいぞ?
ソレで死ねるのは子供向けの童話の中だけの話で実際には血が出るだけで死ねないけどな
そう言うと顔色が悪くなった
本当に舌をかむつもりだったようだ
・・・頭痛い
昔、実際に舌噛むバカがいた
死なないは、痛みで暴れるはで大変だった
猿轡して放置してやったら噛んだ所から腐って死んだ
正直に話してやった
声の調子から真実だと悟ったようだった
・・・本当に残念過ぎるな
なんでこんなバカの相手をしなければならないんだと愚痴を言いたい
サクッと殺っちまえば後腐れがないんだよ
下手に見逃すと後で逆恨みされる
ブスッとひと思いに刺してやればみんなが幸せになれる
ソレが真実
でも実際には魔女から
襲ってきたら捕まえて男爵に引き渡せ
そう言われていた
言う方は簡単なんだがやる方は大変だ
愚痴を言いたくなるのも当然だ
いや言わないけどな
言ったらその場で倒れされて一生が終わってしまう
いや真面目な話
実際にオレの目の前で倒れて亡くなったヤツがいた
(魔女は)天性の加害者だな




