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魔女見習いの助手、始めました  作者: 水無月 涼
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1話 僕の就職先、決まりました①

自分の中の語彙力を最大限に使って、初めて物語を書きました。

色々と学びながら書いていきたいので、指摘などあったら是非是非お願いします。

少しでも面白いと思って頂いけたら嬉しいです。

完全に自己満足なのでご了承下さい。


空は青く澄み渡り、雲は穏やかにゆっくりと青い空を泳いでいる。

雲の足元には、つい寝転がりたくなるような広大な草原。

そこに草花を撫でるように心地よい風が吹く。

そんな、誰もが心安らぐような場所を、僕はらしくない暗い顔を下に向けて歩いていた。


「今度は失敗しないようにしなくちゃ……」


僕は実家の家業を継ぐのが嫌で、家を飛び出し仕事探しの旅に出ている。

家を出てからしばらく経つが、未だにまともな仕事に就けていない。

一応、住んでいた村にはない様々な仕事に就いてみたのだが、尽く、ワケありで潰れた、だの、職が合わなくてクビ、などの不運で無職を延々と繰り返している。

今は街の求人掲示板から見つけてきた新しい仕事の面接を受けるため、その目的地へと向かっている最中だ。


「こっちであってるのかな……よくわからない」


求人貼り紙に載っている地図が曖昧でとても読みとりにくい。


「それにしても『魔女の修行場でお手伝い』ってどんな仕事なんだろ。まあそんなことより、衣食住提供って最高だな。ここに就職できれば野宿生活ともさよならだ」


ついこの間最後の貯蓄が底をつき、下宿代を払えなくなってしまった。それからはずっと野宿だ。

貼り紙には小屋のような一軒家の絵が描かれている。この建物を目指して街からずっと歩いてきている。


「本当にあってるのかなぁ?」


確認のためもう一度地図を念入りに読み込むが、やはりあっている。

視線を前に戻すと妙な事が起きていた。

草原だった僕のいた場所は背の高い木々に囲まれ、舗装されていた道は荒く険しいものになっていた。僕は今、森の中にいます。


「え!?なんで?とにかく、早く引き返さないと」


来た道を戻ろうと後ろを向くが、木々が生い茂り来た道が分からなくなっていた。


「そんな……!」


夜の森は危険である。日が沈む前に、いち早くここを出なければならない。

とにかく、進んできた方向に進むことにした。

森の中は昼だというのに薄暗く先は見えにくい。

確かに僕は草原にいたはずだったのに……おかしい。


「時間はある! 夜にならないうちに森を出よう」


出られることを信じて足元の悪い野道を進み始めた。


━━━━━━━━━━


あれからどのくらい経っただろうか。

日はとうに沈み、辺りは既に闇の中だ。

片手に持っているランタンだけが、暗闇の中の僕を照らしてくれている。

照らされた自分の状態を見て溜め息が出る。

服は枝が刺さったり、転んだりして無雑作に穴が開き、埃と土で真っ黒に汚れてしまっている。

足や腕に切り傷もでき血が滲んでいた。

結局、森を出ることができなかった。


「はあはあ……なんで、出られないんだ……ひぃっ」


どこからか聞こえる獣の雄叫びに思わず身を震わせる。

夜の森は本当に危険である。

獰猛な獣が活動し始めるからだ。時には魔物だっている。

どこから何が来るもわからないし、自分がどこにいるのかさえもわからない。

しかし、こういう時こそ気を確かに持ち、冷静に行動しなければ。


「ふう、疲れた。よし、少し休憩してからまた進もう」


疲れ果てた身体を休めようと、地べたに腰を降ろそうとした。

その時何かが顔面にへばりついてきた。

"何か"は妙に温かく、毛深い。たぶん生き物だ。


「な、なんだ、これ!?くそっ、とれない!!」


僕は顔面にへばりついた"何か"を剥がそうとするが、しっかりと固定されてしまっている。


「ああ!!苦し……うあっ!」


僕は"何か"を剥がすのに必死なり、足を滑らせ背後の木に頭をぶつけてしまった。

視界が遮られて何も見えない。段々と意識が遠のいていくのが分かる。

ああ、僕はここで死ぬのかな。素直に家業継いどけば良かったのかなあ。ちくしょう。


「………あ……! 大丈……すか……?」


掠れゆく意識の中で、どこからか女性の声が聞こえた気がした。


ここまで読んでくださりありがとうございます!

とても恥ずかしいですが、これからもどんどん上げていけたらと思います。

色々勉強したいので指摘(文構成、表現、使い方……)などあったら是非ともお願いします!


水無月(みなづき) (りょう)

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