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2時限目 部室の日常と掃除 先輩サボっちゃだめですよ。

よろしくお願いします。

まだ、後輩が部室に来てない。


暇だからアニメの話でもするか。街のコーヒー店で住み込みで働いてる女の子とうさぎが出てくるあのアニメについて話すかな。



「うーん、やっぱり大人のお姉さんの魅力が詰まった住み込みで働いてる子のパン屋手伝ってるお姉ちゃんが一番だろ」


「いやいや、やっぱり丸いモフモフうさぎを頭に載せてるあの子がいいんだろう」神田は笑顔で答えた。


「わかってないわね。見ていて何かほっとけないバイト少女がいいんじゃない」真希は腕を組みながら答える。


「いろいろ好みはあるがあのアニメでは妹にするとしたら誰だ」


「やっぱり妹にするなら頭にウサギ載せてるあの子だろう」


「うーん、確かに守ってあげたくなるわね。うるんだ目でお姉ちゃんって言われたい」


「あの教官っぽいツインテールの子が妹だったら(兄貴、べつに兄貴のためなんじゃないんだからな。)とかいうんじゃないかしら」


「表面上は繕っていてもなんだかった言って兄の世話を焼く妹か。妹力が高いな」


「でも、みんなリアル妹いないな」


「そうだね」


「そうね」


「そばにいないからこそ尊い存在ってことなんだ」俺は力をこめて言った。


「さすがにそこまでいかないと思うわよ」


「今日は後輩に本棚整理するように言われてたな。正直だるいな」


「後輩ちゃんはマジメだからね」


「教室では静かでマジメそうなあんたも部室ではけっこうしゃべるのね」


「いや、教室というジャングルで生き残るにはそれなりの外面が必要だろう。あと意外と人見知りするんだぞ」


「でも、いいじゃないか。ここでの彼の方が面白いだろう」


「まあ、それは否定しないけど。教室でも自然にできるといいわね」


「そこらへんにして本棚整理の準備しよう」


「嫌だー俺は働かないぞー。急に腰が痛くなってきた。」


「はいはい、さっさとやるの。後輩ちゃん来るわよ」


「そうだ、整骨院いかないとな。俺は帰る。さらばだ」


「こんにちわー」


「先輩。今日は本棚の整理しますよ。古い雑誌とか処分してスペースの有効活用しますよ」


「ここは、戦略的撤退だ。アイルビーバックだ」


「それって結局連れ戻されるってことよね」


先輩はドアを突破しようとなぜかカラテの構えをしている。


「ドーモ,シナガワ=サン。スクラップ&ブレイカーです。これより、ジュージツホワイトベルトの私がここを通ります。覚悟なされよ」


「フッフッフ」後輩の後ろから声が聞こえる


「いったい誰ですか?先輩を捕獲するのに忙しいんですよ」


「ドーモ。スクラップ&ブレイカー=サン。サンダー=シノンです。ここがあなたの墓場です」


「シノン=サンにシナガワ=サンですか。相手とって不足はない全力で行くぞー。ウラーーーー」


「このカオスな空気をどう収めるのかしら」


「真希さん。君は突っ込み担当だろう」


「さすがにサイバーパンクのノリは守備範囲外なのよね」


「入りますよーー」 


「誰だ」シノンもとい詩乃さんが後ろを向くと女性の姿が見えた。


「みなさんーちゃんと、活動してますか。小テストの採点が終わったので来ましたよ」


「先生・・・」詩乃さんはそっと道を開けた。


「まさか、こういう終わり方だったなんて」先輩は肩を落とした


「先輩、片づけしましょうね」


「....分かりました」先輩はすごく渋い顔をしながら本棚へと向かった。


ようやく顧問の雪菜先生が来たことで事態は収拾へと向かった。

                                

                                





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