表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/35

1時限目 新入生歓迎会をやろう

楽しんでいただければ幸いです。

部室のドアを開ける音がする。


「こんにちわ」短髪で長身の男が入ってくる。

「今日も来たわよーー」ツインテールの小柄の女の子が入ってくる。


「こんにちわー」

やっと神田先輩と真希先輩が来た。やっぱり真希先輩は小さいな。たぶん神田先輩と歩いてると身長差が目立つだろうなと思いながら挨拶をする。


「こんにちわ。何人かは遅れてくると聞いているので話し合いの方を進めたいと思います」と先輩(ヒモ志望)が話を進める。



「分かりました」みんなで返事をする。


「4月になり新年度になりましたので、新入生の歓迎のイベントを開こうと思うので意見はないですか」


「カラオケでいいんじゃないか」神田先輩はさっそく意見を言った。

「部室でお菓子パーティはどう?」真希先輩も意見を言った。


「うーん。では新入生の意見はどうですか?」


「そうですね。だいたいそんな方向でいいんじゃないでしょうか」と私が言い終わるとしばらく静かになった。


「4月にやろうと思ったのですが今年は新入生の入部人数が読めなかったのでいつのまにか6月になってしまってすみません」と先輩が申し訳なそうに言う。


ちなみに私が正式に入部届けを出したのは5月の中頃だった。特に入りたい部活はなかったので負担の少ない楽そうなことに重点を置いて選んでいた。

本当に週2ー3回だけなのか、面倒くさい人間関係や上下関係を避けられそうというかなり自分本位な選び方をだった。


別の学校に行った友人達はせっかく高校に入ったのだからもっと本格的にスポーツがしたいとかマンガとかイラスト描きたいという前向きな理由だったり、

学校の暗黙のルールでが1年生は部活強制といった状況だから仕方ないから中学の頃やっていた部活と同じところに入るというのを聞いていた。


慎重に仮入部や調査を行った結果として予想通りゆるい部活で週2ー3回で月に1回は定例会をするだけで、後は好きにしていいという方針だったため入部の決めた。先輩達も人が良さそうだというのもあった。一番の決め手は内緒だ。


遅れて1人部室に入ってくる。

「すみません、掃除当番で遅れました」

同期入部の隣のクラスの詩乃さんが入ってきた


先輩がマグカップを置いて詩乃さんに声をかける。


「いいよ。遅れるとは聞いていたし、さっそくなんですが新人歓迎会は何がしたいですか?」


詩乃さんは少し考えながら「焼肉がしたい」といった。


「焼肉ですか?」先輩は少し間をあけながら返事をする。


「おいしそうでいいですね。会費が高くなりそうですが大丈夫ですか」と他の部員に意見を求めた。


「いいねー焼肉。いっぱい食べたいね。食べ放題だと駅前の店かな」神田先輩は乗り気だった。


「まあ、いいんじゃないの。でも、今月はいろいろ買っちゃたからおこづかいがピンチだから親に聞いてみないと分からないわ」真希先輩はお小遣いとの兼ね合いを考えている。


「では、意見としてはお菓子パーティとカラオケと焼肉のどれかでいいですか?」先輩は意見をまとめる。


「私は、焼肉もいいと思いますが予算のことがあるので今回はお菓子パーティとカラオケでもいいと思います」


「やっぱり、今回はお金かからないほうがいいかも」詩乃さんが小さい声でつぶやいた。


「まあ、今回はお菓子パーティやってカラオケ行って少し騒ぐというのでどうかな。もし、カラオケ苦手だったら無理に歌わなくてもいいからね。」と先輩が部員たちにいった。


「そういうことなら、おこづかいのことはあんまり考えなくていいわね」と真希先輩は少し安心しながら言った。


「お菓子代は部費から出るのかい?」神田先輩は先輩に質問をした。


「うん、去年の予算の余りと先生のポケットマネーから出る予定です」と答えた。


「買い出しはどうしますか?」私は先輩方に聞いてみた。


「2年生でいくから1年生は考えなくても大丈夫だよ」先輩たちは言った。


「では、先生にも伝えておくから今日はこの辺で話し合いは終わりにしましょう」先輩はそう言って帰る準備を始めた。


「よし、来週あたりにでもしようか」

「そうね」

「そうですね」と各自返事をしながら帰る準備をした。



私は楽しい新入生歓迎会になるといいなと思いながら今日は家に帰った。











読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ