24時限目 テスト返しと掃除と球技大会
2週目のギリギリになってしまいました。
夏休みが近い。テスト返しの前に短縮授業と球技大会と校内清掃がある。
明日は校内清掃だ。1学期で汚れた学校をきれいにする行事が終わったら球技大会その後はテスト返しだ。
校内清掃は暑いのになぜやるのだろう。うちは私立だから清掃員を雇えばいいのではと思ってしまった。たぶん、先輩はサボる。こっそり抜け出しているところを捕まえよう。これは、私はサボりたいんじゃなくて先輩を更生させるという使命があるのです。というわけで明日の掃除の時間はさっさと切り上げて先輩の掃除場所がよく分からないけど探そう。
翌日
こんな掃除する日に限ってまだ、梅雨が終わっておらず気温も高くジメジメして暑い。
掃除は面倒だ。日焼け止め塗って帽子かぶって行こう。
「行ってきますーー」
「うん、気をつけてね」お母さんが見送ってくれた。
電車とバスを乗り継いで学校まで向かった。
学校に着くと秋ちゃんがいきなりハグしてきた。
「文ちゃん。おはようやっとテスト終わりましたね」
「うん、テスト終わったね。そういえば、秋ちゃん何でハグなの」
私は突然起こったことに理解が追いつかなかった。
「ふふっ最近文ちゃん。最近構ってくれないので私の存在をアピールしてみました」秋ちゃんはなぜか胸を張って主張していた。
「秋ちゃん、そんなこと言ってももうすぐ夏休み始まるし秋ちゃん帰宅部だから夏休み中会う機会はけっこう減ると思うよ」
「う、それを言われると弱いですが文ちゃんが学校に行く限り私も行くので安心してください。愛情はいつも一方通行なんですよ‼︎」
あ、秋ちゃんが訳の分からないことを言い出していたのでスッとその場離れ隣の教室のシノンちゃんところに移動した。
隣のクラスの教室をのぞいて教室の窓側の後ろの席にいるシノンちゃんを見つけた。
「シノンちゃんおはよう」
「おはよう、文香ちゃん」シノンちゃんは眠そうだった。
「夜更かししたの?」私は何となく聞いてみた。
「うん、テスト終わったからパソコンとゲームして遊んでたら明け方まで起きてた。久しぶりにオンラインゲームで遊べてすっきりしたよ」
「シノンちゃん、テスト自体は終わったけど結果はまだ分からないよね」
「フフッ、試験が終わったんだから結果が分かるまでは思いっきり遊んだ方がいいってお兄ちゃんが言ってた」
「シノンちゃん、お兄さんがいるの?」
「うん、大学生だよ。私の5つ年上なんだ」
シノンちゃんにお兄さんがいることは知らなかったがあんまり不真面目なことは教えなくてもいいと思う。
「まあ、勉強会もしたし赤点はたぶんなさそうだから大丈夫のはず」
シノンちゃんはけっこう流されやすいんだなと思いながらしばらく話をしていた。
ホームルームの時間になりそうなのでシノンちゃんと別れて自分の教室に戻った。
担任の新木場先生がホームルームを始めた。
「今日は午前中掃除で終わりだから帰ってゆっくりしてね。明日は球技大会だからがんばってね。優勝したら学校の近くラーメン屋さんで私奢るからみんな気合い入れてね」
「お前らーやるぞー」一部の男子生徒たちが騒いでた。
「それじゃ、連絡はこれでおしまいだから後ろの黒板に書いてある割り当て場所に行ってね」
こうしてあっさり説明が終わり割り当て場所の中庭へと向かった。
割り当て場所に行くと雪菜先生がいた。
「暑いけど熱中症にならないように水分補給して適度に日陰で休んでね。それじゃあ掃除しましょうー」
2時間ほどやってだいたい終わりかけてきたので溜まったゴミを秋ちゃんと一緒にごみ収集所に運んでいった。
「あーこれ捨て終わったら終わりだね」私は、秋ちゃんに話しかけた。
「そうですね。終わったら自販機でアイス買いに行きましょう」秋ちゃんがうれしそうにいった。
「終わったら食べようか。秋ちゃんは何買うの?」
「私は、クリームソーダを買いますよ。私のイチオシです」
「うん、やっぱり私はグレープ味かな」
そうして、ごみ収集所に着いた。
これを捨てたらアイスだ。とりあえず先輩はみつかりそうになかったので部活の時にしよう。
「あれ、品川さんと秋子さんゴミ捨てに来たの?」
なぜか先輩がいた。
「先輩は掃除サボっているはずでは」
「品川さん、俺はそこまでサボリ魔じゃないよ。逃げようとしたら委員長に捕まってごみ収集所で大人しくしてなさいと言われただけだよ」
「先輩、それってサボるの失敗して捕まっただけじゃないですか」
「あそこに委員長いるよ」先輩は向こうの方で働いているめがねを掛けた背が高く腰ぐらいまである髪の女の子だった。
うーん、先輩のこと捕まえるなんてこの人はけっこう行動力がある人だ。私の対策リストに載せておいた方がいいかもしれない。
「中野くーんちゃんとやってるー」
「もちろんですよ。委員長真面目そのものですよ」
「まあ、あと2時間頑張ろうね」委員長さんは笑顔で言っていた。
「あんまり喋っていると委員長来るからまた部活でね」先輩が小さい声でいったのでその通りにした。
この後秋ちゃんとアイスを食べて雪菜先生のところに戻った。
「2人ともお帰り。もう、ほとんど終わったからみんなには自由時間って言ってあるからゆっくりして行ってね」
残り時間は、クーラーのよく効いた図書室でまったりした。
チャイムが鳴り教室に戻り帰りのホームルームが終わり部室へ行った。
「お疲れ様です」私は、部室の扉を開けると先輩と神田先輩と真希先輩が先に来ていた。
「おう、お疲れ。明日は球技大会だから今日は軽く駄弁って解散だ。明後日は合宿のこと雪菜先生と板橋先生と話し合うから忘れず来てね」先輩が椅子に寄りかかりながらゆっくりした様子で話した。
「明後日のテスト返しが楽しみね」真希先輩が先輩に少し挑発する感じだった。
「いつも通りの出来なのと家庭科の実技はほぼ完璧だったからまあ余裕だろう」先輩がお弁当を取り出しながら言った。
「キッー何でアンタはテストで余裕なのよ」真希先輩がカロリーメイトを箱から出して言った。
「まあ、結果は金曜日には全部分かるからそのときが楽しみだ」
昼ごはんを食べしばらく駄弁ってから解散になった。
球技大会
私のクラスは男子がサッカー、女子はソフトバレーボールだった。女子バレー部のレギュラーが多かったのであっさり優勝してしまった。私は、後ろの方でトスをしていただけだった。男子のサッカーは、惜しいところまで行ったが3位だった。男子は落ち込んでいた。
球技大会が終わり教室に戻ると新木場先生がいた。
「みんなよくがんばったね。女子は優勝おめでとう。男子は惜しかったねPK戦で他のクラスのエースに決められちゃったけど3位決定戦ではよく攻めたね。というわけで本来なら女子チームだけラーメン奢りだったけどみんなのがんばりに祝してクラス全員でラーメン屋行くわよーー」
「ワーー」
教室が盛り上がり帰りのホームルームの後学校の近くのラーメン屋さんに行ってみんなで打ち上げをした。
女子の一部グループではカラオケで2次会をやろういうことになったが私は部活があると行って抜け出した。
部室に行くと先輩がいた。
「おお、品川さん、球技大会どうだった?」
「こっちは、優勝でした」
「おめでとう。こっちは明日だからちょっと張り切ってるよ」
「先輩は何に出るんですか?」
「俺は、ソフトボールかな」
「ケガには気をつけてくださいね」
「わかったよ。もう少ししたらみんな来るから待っててね」
その後しばらく部室の掃除の話をしたが先輩が面倒くさがるのでどうにかしようと説得をしていた。
そうしているうちに部員のみんなと雪菜先生が来た。
「それじゃあ。夏合宿について話すわね。8月の上旬に2泊3日で海の方で民宿でやることが決まったわ。参加希望の人は来週の水曜日までに私か部長の中野君に言ってね。引率は私と板橋先生が行くわね」
すると秋ちゃんが雪菜先生に何か聞いていた。
「部員ではないのですが参加したいですが」秋ちゃんが小さい声で言っていた。やっぱり1人はさみしいのかなと思った。
すると雪菜先生は少し板橋先生と話していた。
結果としては部員でないと事故があったときに学校や保護者から安全面で厄介になるので仮入部という形で行くというのなら特に問題はないということだった。本人が気に入れば部員にもなれるということで話がついた。
「これで私も参加できますね。先生ありがとうございます」
「いいのよ。大宮さんせっかくの合宿だから楽しんでいってね」雪菜先生が笑顔でいった。
「詳しいことはプリントに書いてあるから9月の文化祭のイベントでなにをやるかも決めるからそれが終わったら思いっきり羽を伸ばしてね。それじゃあ解散するわよ」
雪菜先生がそういうとみんなそれぞれ帰っていった。私と秋ちゃんはすぐ参加すると雪菜先生に言った。シノンちゃんはテストの結果戻ってきたら返事をすることになった。2年生は全員参加するらしい。どんな旅行か楽しみだ。来年は先輩は受験だから先輩と海で色々思い出作れるといいなと思いながら家に帰った。
テスト返し
今日からテスト返しだ今日は3教科戻ってくる。結果は上々だっただいたい85点ほどとれていた。秋ちゃんはほぼ満点だった。4限目が終わり部室に行くとシノンちゃんがいた。
「シノンちゃんテストどうだった?」私はたぶん大丈夫だろうと思いながら聞いてみた。
「うん、数学も英語も60点は超えたから赤点は今のところないよ」ホッとした表情だった。
「よかったね、シノンちゃん」
「うん、明後日には全部帰ってくるから残りも大丈夫だといいな^ - ^」
この日はすぐに解散した。
明日は部室が使えないらしいので明後日にまた集まることにした。
明後日部室にて
ちょっと遅めに部室に行くと先輩達全員とシノンちゃんと秋ちゃんが先にご飯を食べていた。
私は、シノンちゃんの結果が気になったので早速聞いてみた。
「シノンちゃん、全科目戻ってきたけどどうだった?」
「世界史が70点くらいで化学が53点でそれ以外はだいたい60点以上だったから
無事に夏休みを迎えられるよ( ´∀`)」
「よかったね」私はホッとした。さっきシノンちゃんが先輩にも合宿参加するって言ったからこれでみんなで行ける。
ちなみに真希先輩と先輩のテスト対決は真希先輩が平均78点で先輩が87点だったらしい。家庭科の実技は引き分けだったようだ。
「ぐぬぬ、真希には全勝できると思ったのに」先輩は悔しそうだった。
「まさか、家庭科の実技で引き分けなんて締まりのない終わり方だけど推薦には十分な成績とれたわ。まあ、あんたには少しは感謝しないとね」
「ツンデレ来ましたーーー」先輩が真希先輩を煽っていた。
「はいはい、そういうことにしといてあげるわ」真希先輩は少し呆れていたが口元が緩んでいた。
その後シノンちゃんから勉強会のお礼ということでお菓子をみんなに配っていた。
「先輩さん、文香ちゃん、みんなありがとう。無事テストのりこえられたよ。いい夏休みにしようね」
これから、夏休み。部活は週に2回だけその間は先輩とはあんまり会えなくなるけど合宿が楽しみだ。
本編はほぼ夏休みに入ります。シノンちゃんは無事夏休みを迎えられることになりました。




