15時限目 テスト対策をしようⅡ
7月の終わりも近いです。暑いですが夏休み楽しいんでください。
先輩が黒板にチョークでお世辞でもあまり上手とは言えない字でテスト対策と書き始めた。その間、冷房の効いた部室内では真希先輩は麦茶を飲みながら疲れた顔をして世界史の問題集を解いていた。神田先輩は、学校の自販機で買ったソーダのアイスをおいしそうに食べている。私は、部室からこっそり抜け出そうとするシノンちゃんを捕まえてほっぺたをムニムニして先輩が板書をしている様子を見ていた。
「クッ、魔導師助手に捕まったが我の心までは好きにはできない。これしきのことで我が屈すると思っているのか?」シノンちゃんが相変わらず訳のわからないこといい始めたので体のツボを押して静かにさせようとシノンちゃんのほっぺたから手を離した。
「ハッハッー。これで我は自由。魔導師助手のごときでは我を抑え込むことなどできない」
「分かったよ。シノンちゃん、そこまで言うなら品川の本気を見せてあげますよ。どこまで、耐えられますか魔王の末裔さん?」
私は、カバンから「月間健康〜夏の疲れに効く全身のツボ〜」をとりだして特集の痛気持ちいいこれであなたも健康体と書かれたページを開き、逃げられないようにシノンちゃんの左腕を思い切りつかんだ。
「えーっと、文香ちゃん。一体何をする気なの。私は痛いのは嫌だよ。あと、健康だからこんなことしなくてもだ、大丈夫だよ」
シノンちゃんは冷や汗をかきながらお慈悲をくださいと言う顔をしてたがそんなことは関係ない。
「あなたは私を怒らせた。同志シノンスキー。覚悟はいいですか?」
「やめてー。もう、逃げないから〜」
「ではまず、このだるさを取る手のツボから始めましょうか。すぐ楽になりますよ」
おびえたシノンちゃんの手のツボを思い切り押した。
「ピャーッ、痛いよ。やめて〜、ちゃんとまじめに先輩さんのテスト対策うけるから勘弁して〜(T ^ T)」
「何言ってるんですか。まだまだ、ツボマッサージは始まったばかり。ここからが楽しいところなんですよ。どんどんいきますよー」
「イヤーーーーーーーーー、ふくらはぎはやめて〜立てなくなちゃうよ」
10分後シノンちゃんは揉みほぐされて机に突っ伏していた。
「ふう、一仕事終えたのでスッキリしました」
私は、同志シノンスキーを正しい道へと導き同志委員長としての責務を果たした。
「品川さん、ちょっとやりすぎじゃないかな。シノンが泣いてるよ」先輩がいつのまにか板書を終えて私に話しかけた。
「先輩、これはですね。部員の中から赤点になって楽しい夏休みを過ごせないかもしれないシノンちゃんを模範的部員として再教育するために体の疲れを取る目的のある行動なので必要な事なんです」
「えーん、危うく浄化されるところだったよ。だが九死に一生を得た。魔導師よ。助手の管理がまだまだのようだ」シノンちゃんが小さい声でつぶやき強がっていた。
「うーん、同志シノンスキー、委員長自らの指導では足りないのでしょうか。自己批判の精神が足りないようですね」
「わーん、もうヤダ。先輩さん文香ちゃんが怖いですよ。助けてください(´ཀ`)」
「品川さん、暴力振るってないからって何でも許されると思ってちゃダメだよ。シノンは勉強はイマイチだけど人の嫌がる事を無理やりするのはどうかと思うよ」先輩はいつもより強い調子で私に言ってきた。
ここで、先輩を怒らせてしまうと部活に居づらくなるので私はとりあえずシノンちゃんに謝ることで事態を収拾させることにした。ツボマッサージで痛いところ集中的に涙目になるまでやったことに関して多少やり過ぎたとは思ったので素直に謝ることにした。
「ごめんね、シノンちゃん。いっぱい痛いことして」
「あんなに痛いことは始めてだったからもうしないでね」
シノンちゃんは先輩の背中の後ろに隠れながら小動物のように言った。
「それじゃあ、板書も終わったしちゃんと席についてくれ」
先輩は、ノートを見ながら話し始めた。
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