13時限目 潜入Ⅲ 解決編
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後日、私と秋ちゃんとシノンちゃんの3人で部室に行った。
「お疲れ様ですー」私は、部室に入り平静を装いながら先輩のいるテーブルまで近づいた。
「まあ、怒ったりそんなことはないからとりあえず3人とも椅子に座ったらいいよ」先輩は、いつもの調子で言った。
「はい」私は、言われたまま椅子へと座った。秋ちゃんとシノンちゃんも座った。
「アルバイト先には何が目的で来たんだい?」先輩は、いきなり核心を突いてくる質問をして来た。
「それはですね。部員として、先輩が最近あまり部活にきていなかったので気になったので行きました」私は、事実に基づいて冷静に発言をした。秋ちゃんとシノンちゃんは緊張した様子でこちらを見ていた。
「そうか、最近部活に来なかった事が気になってバイト先まで来てくれたということでいいかな?」先輩はいつもより低い声でそう言った。シノンちゃんがあわあわしてるけどこのまま話を続けることにした。
「だいたいそんな感じです」私は、先輩にそのまま答えた。
「俺のバイト先に来た理由は分かったが、俺の口からはバイトの事は言っていないけどどうやって知ったんだい」
やっぱり、そこを突いてくるかと思いながら、どうやってこの場を乗り切るかいろいろなことを考えていた。
しばらく、沈黙をした雰囲気の中時間が過ぎていく、気になったからという理由だけでバイト先、そして、先輩のシフトの時間に来店し変装していたということを無難に説明する口実は簡単には思いつかなかった。
そして、沈黙を破るように秋ちゃんが口を開いた。
「私が、偶然知ったので文ちゃんも誘って行ったんですよ。あの喫茶店の店員さんに知り合いがいましてそこからうちの高校の男の子が働いているとことを聞いたので先輩さんかもしれないと思って行ってみようと行こうという流れになりました」
秋ちゃんはあくまで偶然知ったのでせっかくだから行ってみようという流れを作り出した。
「なるほど、そういうことか。結衣さんと秋子さんは知り合いだったか、あんまり学校の人にはバイトしてる所を見られたくはなかったんだけどな」先輩は少し恥ずかしそうに言った。
「急に来たから驚いたんだ。それだけだよ。話はこれでおしまいだ」先輩は話を終えた。
(うーん、嘘は言ってないけど。先輩が他の女の子に目移りしてないか気になったなんて言えないし。何とかきり抜けたかな。とりあえず。帰ったらシノンちゃんはラーゲリ送りかな。まあ、冗談だけど。)私は、先輩に怒られるのではないかと不安だったがこれで終わったのだと思ってホッとした。
(今回は、何とか切り抜けたのでよかったです。バレて先輩さんと文ちゃんの関係がギクシャクしたら大変でした。たぶん、先輩さんは感づいてはいたけど文ちゃんを傷つけないようにこういう終わり方をしたんでしょう。文ちゃんが寂しそうな顔してたのを気にしていたみたいですし。)秋子は、その場を切り抜けたことと今回の一連の出来事が無事終わった達成感を感じた。
「さあ、こんどはラノベで読んだんだけどTRPGってのをやろうと思うから来週はそれで遊び倒すぞ」先輩は次に何して遊ぶかで頭がいっぱいだった。
「フフフッ、このシノンも手を貸そうぞ」すっかり元気になったシノンちゃんはテンション高めだった。
「でも先輩。アルバイトはいいんですか?」私は気になったので尋ねてみた。
「バイトも大事だけど部活もちゃんとやらないとな。来週からはシフトを少し減らして、平日の分は部活が終わってからで休みをメインにするから大丈夫だ。もしかして、品川さん寂しかったのかい?」先輩は少しふざけた感じで言ってきた。
「べ、別にそんなんじゃないですよ。部員として気になっただけで寂しいとかではないですよ。あ、甘やかしたりなんてしませんよ」私は、焦ってしまったが先輩がいつも通り部活に来てくれることになってよかったと思った。
潜入工作編おわり
お疲れさまでした。潜入工作編は以上です。次回からはまた日常パート始まります。




