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第ニ話:刑事と女

ども、鴻で〜す。

今回はとても短いですが、それなりに重要なシーンなので見といてください。

それから、視点が変わるので注意してください。


 荒島六兵衛はある成人女性を追って、この村へ来ていた。白髪が多くなってきたが、頭部はまだ薄くなっていないので一安心な今日この頃である。

 彼は刑事であった。ほりのある顔に大柄な体格は長年の経験からだろう。冷静に見る目。適切な処置。かなりの実績を上げ、六兵衛は仲間から慕われていた。

 そんな六兵衛が受け持っている事件がこれである。ただの行方不明者なら彼の出番はなかったが、血まみれな状態で警察署に行き、そこから逃げ出したとなれば無理もない。何をしたくて警察署に来たのかはわからなかったが、彼女の身元は割れていた。

 名前を沢口ちづるという。乱雑した茶色の髪に大きな瞳。背丈は低い方で警察署に現れた時は真っ赤に染まったワンピースを着ていた。二十代前半の若い女性である。

 前科はなく、殺人を起こすような人ではないと聞いており、その通りに殺人は行われていなかった。あれだけの血液が付着していたにもかかわらず、死体はあがってこないのだ。赤いペンキを浴びた感じであった。

 六兵衛は今までにない事件を持ってしまい少々戸惑っていた。家族からの届け出がすぐにあったわけではなく、彼の目の前に現れ、さらに彼だけに残した言葉が気になったので、家族の届け出より先に調べ上げ、出発し、今に至る。


 今は昼間である。太陽は全てを焼き尽くす勢いで照りつけ、蝉の鳴き声は疲労を増幅させる。

 六兵衛は額に浮かぶ汗をハンカチで拭いながら、急な斜面を登っていた。コンクリートで舗装されていたのは良いものの、風が全く流れないのだ。地面からの熱射が心地よい風を防いでいるのかもしれない。

 眼下に広がる村が揺らめいて見えた。まるで幻の世界のように不安定な場所だ。

 玉穂村。六兵衛は逃走者を調べていく内にこの村の異常な所をいくつか見つけられた。そのどれもが不思議な力と関わりを持っていた。だが、過去に事件は起きていないようだ。公に出たことはない。

 ーーそういうのが怖いんだよな。

 準備が不完全であることに六兵衛は一抹の不安を覚えていた。一度だけ若い頃に苦い思いをしたことがあるのだ。そのため、仲間を一人失ってしまった。今の自分があるのはこのためかもしれない。


 風が涼しい。古くさい匂いが彼の子供時代を彷彿させる。木々のざわめきが急に身近に感じられるようになった。

 六兵衛はふと顔をあげると、嫌そうなため息をついた。目の前には子供の頃の馴染みの風景が広がっていた。

 ーーここで、あいつを捜すのか……。

 平和な雰囲気が彼をより一層、拍車にかけるのだった。



どうでした?


僕は正直な所、つまらない場面だなぁ……。って思いましたけど(笑)


次はもうちょっとスピード感を持たせてみよう、と思っています。グダグダし過ぎなんで……とにかく頑張ります。


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