表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

神の御心

作者: 小崎ゆう

初めまして、小咲ゆうと申します。


700文字程度の短いお話です。

 神は男に言った。

「そこで待ちなさい」と。

男はそこに立った。

白い息が絶え間なく続き、辺りを雪色に染め上げた。

天使は男に尋ねた。

「何故、立ったままなのか」と。

男はその問いに答えることなく、今もなお立ち続ける。

天使は3日間、男の前にいたが諦め立ち去った。

次に悪魔が男に尋ねた。

「眠たくないのか」と。

男はその問いにも答えず微動だにしなかった。

悪魔は3年間、男に囁くように問い続けたが

ついに諦めて、立ち去った。

 神は男に言った。

「歩きなさい」と。

男は地平線の彼方を目指し歩いた。

行く先々で声を掛けられても

男は目を合わせることなく歩き続けた。

休むことなく歩き続けた男の足は、すり減り

男が歩いた道は真っ赤に染まっていた。

神はようやく口を開き、男に尋ねた。

「立ち続けることと歩き続けること

 どちらが苦しかったか」と。

男はすぐさま、こう答えた。

「どちらも苦しみに値しませんでした」と。

神は間を置くことなく再び男に尋ねた。

「では、苦しみに値するものは何か」と

男は、はっきりと答えた。

「神を裏切ることです」

神はそれを聞くと涙を流した。


 私はこの話を聞いて

信仰心の厚い男だと思った。

しかし、君は違う考えを持っていた。

「男は一人で決断していない。 神の言いなりだ」と。

私と君は幼い頃から一緒だった。

それでも、いつも意見が合わなかった。

そのことをお互い否定せず

異なる価値観を持っていると尊重し合っていた。

「また違った意見だった」と

私は笑った。

君も笑ってくれた。

しかし、次の日からもう二度と君と会うことは無かった。

これを聞いたあなたはどう思うのだろうか。

私に知るよしもない。





小説は普段から

趣味で長編ものを書いているのですが

今回初めて投稿するということで

短いお話にさせて頂きました。


完全な素人ですので

コメント下さる時は優しいお言葉で

アドバイス等、頂けたら嬉しいです。


閲覧ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ