表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は、庶民に嫁ぎたい!!  作者: 杏亭李虎
チート転生と、ゲームの裏事情あれこれ。
19/145

大概にしとけよっ!!

「えっ?えっ?ステータスチェックが出来ないなら、皆はどうやって自分が持っている”スキル”の把握をするの?」


そもそも【ステータス】が見れないなら、”スキル”の概念すら無いんじゃないか?


「【看破】スキルを持った『評価者』の人達によって、自分の持っている”スキル”を把握するんだよ~。役場か冒険者ギルド、教会とかでお金を払って調べて貰うんだぁ。毎年2回、10歳の子を対象に、無料で『評価者』の人に、スキルや魔力とかを計測してもらう集団チェックも有るよねぇ?」


そう言えば、そんな話を聞いた事が有ったような・・・。

この国では一定量の魔力を持った国民は、必ず15歳から3年間、王国立ロゼリアル魔術学院に通わなくてはいけないのだけど

入学資格が得られるだけの魔力を所有しているかの審査を、まず10歳の頃に行う。

って家庭教師の先生に聞いた事があるような・・・・。


「でも、冒険者の人とかだったら、わざわざギルドや役場で毎回お金払って【看破】して貰わなくても、【鑑定】スキル持っている知り合いに頼んでも良いんじゃないの?」


「通常、【鑑定】では”スキル”や”魔力”は見えないらしいよぉ?せいぜい種族や性別が分かるかどうかってとこかなぁ。」


「・・・・え?【鑑定】で”スキル”は見えないの?」


ゲームやラノベだと【鑑定】でスキルが見えるよね?

この世界だと違うの?


「その様子だとイザベラの”鑑定に似たスキル”、人間の”鑑定”出来ちゃうって事だねぇ。それも他の人には言わない方が良いよぉ~」


なんてこったいっ!!

やばいよっ!!

この調子だと、私は自分の能力に関する事は、殆ど人に言えないって事だよっ!!

隠してひっそり生きるか、開き直って曝け出して無双するしかないよっ!!

隠し事って基本的に苦手なんだけど

開き直って無双するのは、確実に修羅の道を歩む事に成るから嫌だなぁ。

私はウルシュ君と、平凡な夫婦生活を送りたいんだけどな。


「この前の、近衛騎士・騎士・冒険者合同の鬼ごっこをした事で、平凡に慎ましく生きるのは無理だろうけどねぇ。」


そうでしたっ!!

あの騒ぎは、隣国にまで伝わっていたんだったっ!!


「ちなみに、イザベラの疑問に関してなんだけどぉ、イザベラの”鑑定に似たスキル”って、多分【鑑定】の上位に値するスキルなんじゃないかなぁ?」


「でも、ウルシュ君の【鑑定】と精密性が違うんだけど・・。ウルシュ君みたいに原材料まで鑑定出来ないのよ。」


そう、【強欲かんてい】は、鑑定できる幅が広いのでは、と言う事は今ので何となく分かったけれど、精密性には欠けるのよね。


「それなんだけど、僕の【鑑定】は”【鑑定】だと思われる”っていうだけで、はっきりして無いんだよねぇ。」


ん?それってどういう事だろう?


「スネイブル家には、時々、【鑑定】スキルを生まれつき持ってる子が生まれて来るんだけど、そういう子は【看破】スキルが弾き返されて、詳しいスキルが分からないんだぁ。だから僕は自分がどんなスキルを持っているのか、知る事が出来ないんだよ~」


「【看破】が出来ないなら、魔術学院に通えるだけの魔力が有るか判断できないんじゃないの?」


「稀に弾き返しちゃう子が居るらしいんだけど、その場合、少なくても【看破】を弾き返せるだけの魔力を保有してると判断されるんだぁ。」


なるほど、ゲームでは出て来なかったけど、学院に入るまでには、そういう仕組みも有ったのね。


「弾き返しちゃうのは魔力量によるものなのか、それとも弾き返すようなスキルを持っているのかが疑問ね。」


もし魔力量による物なら、きっと私も弾き返す事になるからね。


「弾き返す以上は、分かんないねぇ。原因が魔力量なのかスキルなのか。・・・実は普通の【鑑定】は、僕みたいに原材料までは分からないらしいんだぁ。」


・・・・・。それ私に話しても良いのか?

いや、珍しいスキルを持っていると、周りに知られたとしても、【看破】を弾き返す以上は確認のしようが無いだろうけど。


「イザベラの”鑑定に似たスキル”で僕の【鑑定】が出来ないかなぁ?普通なら10歳で分かるものが、自分は一生分からないのって気持ちが悪いんだよねぇ。」


「それ、もし上手く【鑑定】出来ちゃったら、ウルシュ君の【ステータス】が私に全てばれちゃう事に成るんだけど・・・。」


人と違う様な特殊な要素が有る場合、【ステータス】を人に曝け出すのは、出来るだけ避けるべきだという事は、流石の私にも分かるんだけど、ウルシュ君はそれで良いのかな?


「イザベラになら、知られても何の問題も無いよぉ?」


あ、信じて下さっているんですねっ!!

確かにウルシュ君のステータスを、人に触れ回るような事は絶対にしないよっ!!


「そう言ってくれるなら、【強欲かんてい】発動するけど、見えるかどうかは分からないよ?」


強欲かんてい】さんが弾き返される可能性が有るし。

チート転生(している筈の)私の能力が弾き返されたら、それはそれで怖いけどね。

ウルシュ君って一体何者なんだ、ってなるし。


「うん。出来ればで良いんだぁ、よろしくねぇ。あ、もし見えたら、この紙にメモしてくれると嬉しいなぁ。」


ウルシュ君からメモ用紙を受け取ると、【強欲かんてい】を発動する。

頼みますよ【強欲】さんっ!!



・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・。


「ごめん、ウルシュ君。」


「どうしたのぉ?見えなかったぁ?」


「ううん。見えたんだけど・・・・メモするのは無理。今から言うから、自分でメモを取ってくれるかな?」


「ん~?良いけど、目を離すと見えなくなっちゃうとか?」


「そういう訳じゃ無いけど・・・メモ取れない事も無いんだけど・・・・ちょっと、やりたくない。かな。」


「ん?ん~?分かったぁ~。」



名前:ウルシュ・スネイブル(6)


種族:人族

HP:15/15

MP:455/455


職業

《商人》     Lv47

《錬金術師》   Lv62

《魔術師》    Lv33

《鍛冶師》    Lv54

《薬師》     Lv23

《縫術師》    Lv23

《調香師》    Lv15

《呪術師》    Lv27

《毒術師》    Lv31

《治癒士》    Lv11

《神官》     Lv5


継承特殊スキル

強欲王マモンの眼》▽


特殊スキル

《経験値上昇》

《スキル取得率上昇》


固有スキル

《MP消費緩和》《HP消費緩和》

《聖属性魔法》《闇属性魔法》

《雷属性魔法》《封印魔法》

《魔術瞬間発動》《魔術発動妨害》

《魔力付与》《魔術付与》

《魔改造》《並列思考》


スキル

《火属性魔法》《水属性魔法》

《風属性魔法》《土属性魔法》

《光属性魔法》《全属性耐性》

《状態異常耐性》《自動回復》

《武器強化》《魔力強化》

《気配察知》《気配遮断》

《魔力察知》《魔力遮断》

《品種改良》《武器改良》

《応急処置》《情報操作》

《採取》《採掘》

《探索》《解錠》

《索敵》《追跡》

《隠密》《感知》

《直感》《隠蔽》

《偽装》《複製》

《修正》《収集》

《精製》《調合》

《料理》《細工》

《分解》《解体》


多すぎじゃいっ!!

書いてられっかっ!!こんなのっ!!

やってらんないよっ!!


なんだよっ!!《経験値上昇》《スキル取得率上昇》って!!

チートも大概にしとけよっ!!


そして何だよコレっ!!

”継承特殊スキル”って!!

初めて聞いたし、初めて見たわっ!!

そして多分だけど《強欲王マモンの眼》って《強欲アウァーリティア》の上位スキルだ。

絶対、嫉妬王の眼とか、傲慢王の眼とかが、そのうち出て来るんだぜっ!!賭けても良い!!

下手すると、ゲームの攻略対象キャラが持っているってオチなんだぜっ!!

あいつら、ゲーム内でもスペック高すぎだったもんっ!!

いくらチート転生していても、他のキャラがウルシュ君レベルにハイスペックだったら

事件に巻き込まれた時点で、即バッドエンド覚悟しなきゃいけないよっ!!


決めたよっ!!決めた!!決めましたっ!!

攻略対象キャラおよび、ゲームに出て来た名前の有るキャラは、絶対回避っ!!!


ウルシュ君のステータス内容を考えるのに半日かかりました。

製造職系でチートキャラに育つようにしたかったんですよね。

でないとゲームガチャの製品って、作れないと思うんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 製造系チートが過ぎる婚約者様! そりゃあこんなの書いてられるか!ですよね。流石攻略対象でもないのにゲームでいっぱい登場してるだけある。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ