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第1話 チートな能力

「う、うぅん、ここは?そうだ、俺一回死んで転生?したんだっけ。てか、ここどこだよ、どうせなら街の近くとかにしろよなー」


 目が覚めた俺は辺りを見回してみた、背後には鬱蒼とした森、前面には見渡す限りの人っ子一人いない―――何か獣っぽいのはいた―――草原が広がっていた。

 とにかく動かないとどうにもならないので歩きだそうと一歩を踏み出すと足元でカサッと音がしたので見てみると1枚の紙切れが落ちていた。


「なんだこれ?えーと、何々、能力確認(ステータスチェック)って呟いてみてね。心の中で思うだけでも大丈夫だよ、だと?……なんだそりゃ、まぁいい、何もしなけりゃ何も始まらんしな。|《能力確認》《ステータスチェック》」


 俺がそう呟くと目の前にウィンドウのようなものが現れた。そのウィンドウにはHPやMPといったものが書かれており、ゲームに出てくるステータス表のようなものだった。


――――――――――――――――――

 シンゴ・ミカミ

 Lv.99

 HP.480000

 MP.340000

 攻撃力.78000

 防御力.69000

 素早さ.69000

 魔力.74000

 

 所持スキル

  ・四魔武器 ・自動回復(オートヒーリング) ・獲得経験値上昇(グロウアップ) ・天災児 ・短期未来予知 ・剣の才 ・弓の才 ・槍の才 ・魔法の才 ・全属性適正・自動防御(オートディフェンス) ・魔力感知 ・危機察知  ・明けの明星 ・宝物庫(アイテムボックス) ・身体能力強化 ・全言語理解 ・僕の上に立つ者 ・能力確認(ステータスチェック)古代魔法(ロストマジック)|《太陽炎球》《プロミネンスノヴァ》 ・古代魔法(ロストマジック)|《水氷巨塔》《グラキエスボルグ》 ・古代魔法(ロストマジック)|《大地激震》《エザフォスツォルン》 ・古代魔法(ロストマジック)|《破邪白雷》《フルグルケラヴス》 ・古代魔法(ロストマジック)|《流星雨》《メテリオトプリュイ》・古代魔法(ロストマジック) |《治癒神光》《デオスリュミエール》 

――――――――――――――――――


「レベルが99とか、各種ステータスも異常なのか?他にも色々スキルあるけど……どんな効果か分からんな、どうすれば……っと出た出た、えっと何々?」


 色々と弄っていると各種スキルの説明のようなものが出できた。それによるとスキルの効果は以下のようなものらしい。


 ・四魔武器…4つの魔武器を呼び出すことができる。4つの魔武器とは、魔剣デザストル、魔弓オルテア、魔槍ムグノヴェニエ、魔杖ディアスティマの4つ。それぞれの能力としては、デザストルの刀身に触れたものはデザストルの所持者の意のままに操ることができる、ただし生きているものは不可。魔弓オルテアは使用者のつかいやすい形に自身の形を変える、ただし一回変えてしまうと元に戻すことはできなくなる。尚、変える先のものは必ず射撃武器でないといけない。魔槍ムグノヴェニエは氷を操る。込める魔力によって氷の大きさや固さが決まる。魔杖ディアスティマは魔法を使う際の消費MPを2割減らし、魔法の威力を2割上昇させ、自然回復するMPの量を増やす。魔武器を呼び出すにはサモンと言った後に呼び出したい武器の名を唱える。

 ・オートリカバリー…MPを消費し、HPを回復する。回復する量は1秒につき1000で、消費MPは100。

 ・グロウアップ…獲得経験値が2割上昇する。

 ・天災児…攻撃力と魔力が2割上昇。

 ・短期未来予知…3秒先の未来が見える。

 ・剣の才…剣の扱い方が感覚的に分かる。

 ・弓の才…弓の扱い方が感覚的に分かる。

 ・槍の才…槍の扱い方が感覚的に分かる。

 ・魔法の才…自分が確実に有ると確信していればどんな魔法でも使える。

 ・全属性適正…火、水、土、風、光、闇の全属性に適正が付く。

 ・オートディフェンス…攻撃を受けるとMPを消費して自動で障壁を張って防御する。自身の防御力が相手の攻撃力や魔力より下回った場合のみ破壊される。

 ・魔力感知…魔力を感知できる

 ・危機察知…自分に敵意を向けている相手とその場所、距離が分かる。

 ・明けの明星…使うと次の攻撃の威力を5倍にしてくれる。1日に1度しか使えない。

 ・アイテムボックス…さまざまなアイテムを収納したり出したりできる。収納できる量は魔力×MP÷2した数まで。

 ・身体能力強化…身体能力や動体視力を強化してくれる。

 ・全言語理解…この世にある全ての言語を理解し読み、話すことができる、ただし書くことはできない。

 ・僕の上に立つ者…自分と契約しているものの能力が使える。

 ・ロストマジック《プロミネンスノヴァ》…今は失われた魔法を使える。詠唱は、火よ、我が前に集いて全てのものを燃やし尽くす極炎の球となれ

 ・ロストマジック《グラキエスボルグ》…今は失われた魔法を使える。詠唱は、水氷よ、其の身の内に我が敵を閉ざしたまえ、汝の力が示すは時の停止なり

 ・ロストマジック《エザフォスツォルン》…今は失われた魔法を使える。詠唱は、大地よ、汝を踏み荒し汝を怒らせる愚かなる愚鈍な者共に其の怒りを示せ

 ・ロストマジック《フルグルケラヴス》…今は失われた魔法を使える。詠唱は、白雷よ来たれ、汝は万物を貫く神の槍にして邪なる者共を滅する破邪の聖光なり

 ・ロストマジック《メテリオトプリュイ》…今は失われた魔法を使える。詠唱は、空間よ、歪め。そして遥か天空の彼方より巨石の雨を降らせ

 ・ロストマジック《デオスリュミエール》…今は失われた魔法を使える。詠唱は、神秘の光よ、我が呼び声に応え皆を癒し、其の力を示せ


「おぉう、何かチートっぽそうだな。どれ、試しにやってみっか。サモン 魔剣デザストル」


 俺がそう呟くと、俺の右手に片手用直剣が現れた。その直剣は柄も刀身も真っ黒く染まっており全ての光を吸収するかのような闇色をしていた。


「おー、これが魔剣デザストルか。いっちょ素振りでもしてみますかね」


 そう言い右手に持っていたデザストルを体の中心線に沿って構え、素振りを始めた。

 大上段からの切り下ろし、左下から右上にかけて切り上げ、横に一閃し、左上から右下に切り下ろし、そのまま真っ直ぐ切り上げたりしていた。そうして暫く素振りをしていたが満足したのか長い吐息を吐き、デザストルを下ろした。


「ふぅ、感覚的に扱い方が分かるってのも凄いな。てか、これどうやって戻すんだ?」


 出してみたは良いものの戻し方が分からずとりあえず置いておこうと思い、地面にデザストルを突き立てた。そして手を離すとデザストルは光の粒子となって消えていった。


「そうか、手を離すと消える仕組みなんだな。便利で良いな。そういえばアイテムボックスの中って何か入ってんのかな?」


 ふと疑問に思いアイテムボックスを開いてみると、またしてもウィンドウのようなものが現れた。そのウィンドウには小さな枠が幾つも書かれており、その中の6つの小枠の内、4つにインナーや下着の類いが、2つに靴とローブのようなものが入っていた。靴をタップしてみると、ペガサスブーツと書いてあり説明欄を読むとMPが続く間だけ空を飛ぶことができるのだそうだ。そしてローブの方をタップしてみると、ドラゴンローブと書いてありこちらも説明欄を読んでみた。それによると、ドラゴンの皮を2枚使いその皮と皮の間にドラゴンの鱗を挟んだローブなのだそうだ。このローブは物理防御力は勿論の事、魔法攻撃を受けるとその魔法を吸収し、持ち主のMPに変えるらしい。どちらとも便利そうだったのでドラッグして取りだし来てみた。蛇足だがまで着ていた地球の服はアイテムボックスに入れてある。そうして一息ついていると、どこからか何かが羽ばたくような音が聞こえてきた。


「うん?なんだこの音。どこから聞こえて……え?」


 何の音だろうと思い空を向いてその音の元凶を探していると、こちらに飛んでくる一体の巨大なドラゴンが目に入った。


「まさか、こっち来ないよねぇ?てか、来ないで下さいお願いします。異世界で初戦闘がドラゴンなんてごめんです来ないで下さい」


 そんな俺の淡い希望もむなしくその巨大なドラゴンは俺の下まで飛んでくるとそのまま滞空し、こちらを睨み付けてきた。


「なんだ、お前は。巨大な力の波動を感じて来てみれば矮小な人間が一匹。しかし、波動は確かにこやつから溢れておる。よし、我が相手をしてやろう。殺す気でかかって来ないと、お主死ぬぞ?」


 巨大なドラゴンはその凶悪で巨大な爪を振りかざし俺に向けて降り下ろしてきた。

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