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本物になった仮面と偽物の僕

作者: 新谷鈴

僕の言葉は他人を傷つける、僕の存在は皆を困らせる。


だから僕は『僕』という仮面を被った。


『僕』はとても明るくて、楽しそうで、いつも笑いの中心で、僕の理想だった。


『僕』の周りには人が集まっていた、友達も出来た。


でも、僕の心は疲れ、荒んでいった。



自分ではどうしてか分からなかった。


理想の『僕』になれたのに、理想の『僕』はそこに居るのに。


どうしたら良いのか分からなかった、相談できる人も、僕には居なかった。


でも、勇気を出して言ってみた、僕の本当を。


そしたら「今日の話はつまんないね」て言われた。


誰も、本気になんてしてなかった。


いつからか、僕と『僕』は入れ替わっていた。

仮面は本物になり、僕は偽物になっていた。



そこで僕は気付いたんだ、僕は居なくても変わらない、『僕』が居れば。


なら、僕はもう、眠ってしまおう。

何も考えず、消えてしまおう。



さようなら、僕。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 最近、なろうで読んだ中で1番良い詩だと思う。 [一言] みんな、ふざけたい時もあれば真面目に淡々と話たい時もある。それが普通だとも思う。しかし、人間というのは勝手なもので『あなたはこーゆー…
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