第4日目
社会人1年生浜中潤
少しでも 前向きに 自分改革をすることに
大きなことは出来なくても 小さなことの継続
それが大切!!
僕浜中潤は 3日ぶりに この場所にやってきた
「お邪魔します」と ドアを開けた 部長は
「いらっしゃい 又 来たんかいな」と言い アリッシュ君も
「あなた やっぱり暇ですね」と言った
僕は いつもの様に ソファーに座ると 膝の上にハムタが乗ってきた 暖かく気持ちが良い
部長は
「フィットネスクラブ 続けてるか?」と言ってきた 僕は
「はい 続けてます 少しずつでも 姿勢が良くなれば 良いかなと思ってます」 すると部長は
「何でも 目標持つのは良いこっちゃ」と言った 僕は
「先日は おばちゃん達に 初心者エアロビクスのクラスに 連れ込まれてしまいました」と言うと アリッシュ君は
「おばちゃん達は 元気ですからね!!」と言い 部長もうなずきながら
「おまけに 強い!」と言った 僕も
「はい 凄いパワーです」と言うと 部長は
「今 日本を動かしているのは あの方々やで そやから仲良うにしときや」と言った アリッシュ君は
「あの方々は なんであんな元気なんでしょうね」と言うと 部長は
「今の 若いのが 大人しすぎるっちゅうのはあるな そやから 比較対象として 凄う見えてしまうっちゅうことや」と言った 僕は(なるほどな・・・)と思った
「それで あんた 今日ここに来たんは こんなこと話すために来たんちゃうやろ」と部長が 切り出してきた 僕は驚きながらも
「はい 実は 今日有った事を 報告したくて・・・」と言った 部長は
「話してみー」と アリッシュ君と共に 聞き入る体勢を作った
それは 今から5時間前の出来事で お昼休憩の時 又佐野あかねと 一緒になった時のことである
僕は 一緒にお昼を食べながら
「佐野さん 人間観察好き って言ってましたけど 何でですか?」と聞いてみた あかねは
「好きって言ってもな 理由は解らへん」と言った 僕は
「ジーッと 人見てたら 喧嘩とか売られません?」と僕は言ってみた あかねは笑いながら
「そら 見方 観察仕方が悪いわ さりげなく 観察せな」と大笑いした 僕も
「そうですよね」と笑った
「私 大学で心理学科やったんよ だから余計に 人の行動とか見てしまうんやと思うわ」とあかねが説明した
僕は
「佐野さん 心理学科やったんですか それで この店はいろんな人が来るから 就職したんですね」と言うと あかねは
「違う!」と一言「それで あんたは なんでここに就職したんや?」と 聞いてきた
「僕は ここしか受からなかったから・・」と言うと あかねは
「ここに 就職しよう思うのは そんなとこかもな」と言った 僕は
「じゃあ 佐野さんは何で ここに就職したんですか?」 と聞いてみた あかねは
「特に凄い理由は無いねんけど ようけ本とか資料とかあるやん」と言ってきた 僕は(資料??)と思っていいると あかねは僕の疑問に答える様に
「私な 心理カウンセラーになりたいねん ここの仕事場やったら 色んな本とか 資料とか情報多いやん 国家試験の提出用紙なんかも買いやすいし」と言った 僕はこの人頑張ってるなと思い
「心理カウンセラーになりたくて 大学も心理学科行ったって 高校生の頃から 目標決めてたんですね」と言うと
「違う」と又 あかねは ばっさりと僕の言葉を切り捨てた
「私な ほんまは 警察官になりたかってん うちの父が 警官やから あこがれやな」と言った 僕は
「佐野さん お父さん警官やったんですか?なんで ならなかったんですか?」と聞いた あかねは
「うちの父 今も 現役バリバリの警官やで そやから 私が 高校卒業して警察学校行きたい 言うた時 大反対されてな 『あんな 危ない仕事やめてくれ』ってお願いに近い様な感じで言われてん それでな 『私はまだまだ 現役の警官を続けたいんや 自分の娘が 同じ仕事してたら わし心配で自分の仕事に集中出来ひん お願いやからやめてくれ』って頭下げてきてん それまで家族に偉そうにしてた父が こんな事してくるって無かったから もう私も 解ったから言うて 頭下げるの止めてもろてん そやから 大学の心理学科入ってん」と言った 僕は
「なんで 心理学科行ったんですか?」と聞くと あかねは
「特に なんでや?って 理由聞かれると困るけど 警察に厄介になる人の心って どんなんやろってのは興味あったしなー」と説明してくれた
僕は この人の前向きさ加減は凄いと思った
僕も 見習おうと思った
部長と アリッシュ君は うなずきながら聞いてくれていた
「あんたも 前向きにならんとな」と部長が言うと アリッシュ君も
「目標大事ですよ」と言った
「まー今 無くても 早ように 何でも好きなこと見つかったらええんや 探してみ」と部長が言った
僕は 「探します」と答えた
「ところで 3人さんは なんで ここに居てるんですか?」と聞いてみた すると部長は
「仕事やがな!!」と力強く答えた 僕は 人生最大のびっくりを体で表しながら
「し・ご・と!!」と答えた するとアリッシュ君は
「あんた 失礼ですね 僕達も働いているんです!!」と答えた いつも大人しい ハムタまでも
「チッチッtッ!!」と講義の態度をとった
僕は(地雷踏んだ?)と思いながら
「どんな お仕事で?」と聞いてみた
すると 部長は
「この話 じっくりせな わかってくれへんから トイレ行って 水飲んで来るわ」と言って ソファーの前から 動いた アリッシュ君とハムタも 流しの方へ行った
僕は これから何が起こるのか想像がつかなかった