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第2日目

社会人1年生浜中潤(はまなかじゅん)

偶然出会った 変なもの

彼は どうする?


あれから 2日が経っていた

僕 浜中潤(はまなかじゅん) は 夕方あの部屋に行った見た

ドアを開けると 部長とアリッシュ君が居た

「又 来たんですか? あなた 変わり者ですね!」とアリッシュ君が迎えてくれた 

そして 部長は

「何で来たんや? それにしても ここの階段の所まで 誰にも会わへんかったんか? 見つかったらえらいことや(こっちゃ)で」と言った 僕は

「今 上のホームは あまり人が居なかったんですよ だから見つかってません」と言うと アリッシュ君は

「地味だから あんまり人に見つからないんですね!」と言ってきた 僕は(そこまで地味って言わなくても・・・)と思いながら ソファーに 腰を下ろすと

「今日は お礼を言いたくて ここに来たんです 実は2日前初めてここにきた日 仕事で凄く嫌な事がありまして・・・」と あの日の万引き事件を 説明した アリッシュ君は

「何処にでもいますよね そんな人」とうなずいた 部長は

「それ 病気やな」と言った 僕はうなずきながら

「もしここに来なかったら 次の日仕事に行かなかったかも知れません」と言うと 部長は

「そら あかんな 仕事サボったら あかん!」と言ったきた 僕は

「あの日の朝 部長に言われた様に 早めに仕事場に行きました すでに出勤していた 店長には驚かれました そして 『昨日はご苦労さん』と言ってくれました そして僕が あの人はどうなるんですか?と聞いたら『警察に任せるしかないけど あれは一種の病気や』と言ってました」 部長は

「店長に お礼言うてもらえて 良かったなー」と言った 僕は

「店長は 出勤時間より30分以上早く 出勤してる事を知りました それで何をしてるのか 見てたんです 書類を見ながら 今入ってる本 今から入る本など チェックしてました 普段は店には 出ることが少なめなんですけど 朝開店前にお店でチェックしてるんです 僕は驚きました」と言った それを聞いて 部長は

「あんた 仕事のチェックしてへんかったんか?」と言った 僕は

「まだ 指示された仕事を そのままするのが精一杯で・・・」と言うと アリッシュ君は

「まだその段階なんですね」と言ってきた 部長は

「朝 早く(はよー)行って 色々チェックしてる様子見ただけでも 良かったやろ」と言ってきた 僕は

「良かったです それで 店長に教えてもらいながら 本を並べていたら 本と本の間から ゴールドのメープルリーフが出てきたんですよ」と言った アリッシュ君は

「ゴールドのメープルリーフ??食べ物ですか?」と聞いてきた 部長は

「メープルシロップやったら 食べもんやけどな」と言った 僕は

「たぶん 栞やと思うんです イニシャルと日にちが刻印されてました 大切なものやと思ったんで 店長に 渡しました そうすると店長は『これ 貴重品で誰か取りに来る思う 落し物として扱うから 書類に見つけた場所 日時 状態を記入をしといてくれ』と言われたんです それで 店長について行って カウンターで 書類を書きました」 すると 部長は

「ええもん 見つけたな」と言った 僕は

「その後 指示されるまま 仕事をしてると 店長が僕を呼びに来たんです 怒られること何かやったかな?と 恐々 店長についていきました」 アリッシュ君は

「あなた やらかしていたんですか?」と聞いてきた 僕は

「呼ばれる=怒られる の発想だったので ドキドキです すると 呼ばれた先には 強面でいつも苦虫を噛み潰した様な表情の60歳ぐらいの 男の人が立って居ました」 アリッシュ君は

「それは 怖いですね!」と答えた 僕は

「この男の方は 以前に 『本を並べる時は そんな雑に扱うな』と僕に注意をしてきた人なので もう初めから 誤る体勢で居ました するとその男性は『この 栞に見つけてくれたの あんたかね』と聞いてきたので すみませんと言いました その方は『誤ることじゃないだろう ありがとう これは私にとって 大切な物なのだよ』と言ってくれました」 部長は

「お礼 言うてもらえて良かったなー」と言ってきた 僕は

「何か凄い嬉しかったです」と言い「それで 今日 又その男性が来てくれたんですよ その男性は『この 栞は2年前にバンクーバーに住んでる 娘に会いに行った時に 買ったその店のオリジナルの品なんだよ その時妻とおそろいで買ったんだよ だから大切にしておるんだ 見つけてくれてありがとう』 って僕にこのハンカチくれたんですよ」と言って 部長とアリッシュ君に見せた いつの間にか僕の膝の上に乗っていた ハムタも覗き込んだ アリッシュ君は

「生きていると たまには良い事も有るもんですね」としみじみ言った 僕は(たまには・・・)に少し 引っかかったが 

「はい 喜びって少ないですからありがたいですね でもね その時横に 万引きを捕まえた 佐野さんが居たんです 彼女は一緒にお礼を言ってくれた後に 書類に記入された その男性の名前を見ながら『石毛様でいらっしゃいますね いつもご来店ありがとうございます』と言ったんですよ 僕は 佐野さんが あの男性の名前をチェックしてるのに びっくりしました」 すると部長は

「そら 名前言うてもろたほうが 誰でも嬉しいわな!」と言った 

「そうですよ 僕も’ウサギ’って言われるより ’アリッシュ君’って呼ばれたほうが 嬉しいです」とアリッシュ君も同意した 僕は

「そうなんですけど どうも人の名前覚えるの苦手で それで人の名前呼ぶの恥ずかしいって言うか・・」と言った 部長は

「そやけど そのおっちゃん 石毛さん って呼んでもろた方が ええ顔しとったんちゃうか?」 と言った 

「そうなんですよ その男性 少し驚きながらも『私の名前 知ってるの?』と言ったんです そうしたら 佐野さんが『昨日 記入して頂いた 書類に お名前が書いてありましたから』ってさらっと 言ったんですよ それで 佐野さんは『石毛さんは 歴史小説がお好きなんですか?』と言ったんですよ 僕は この人何でそんな事知ってるの?と思いましたね それから 佐野さんが『石毛さんは よく歴史小説のコーナーでお見かけしますもの 今度 歴史小説フェアーがあるので ダイレクトメール送らせて頂いてよろしいですか 粗品進呈などの特典も付きますので』と言ったんですよ すると石毛さんは『嬉しいね 私は藤沢修平が好きでね 又 来させてもらうよ』って 喜んで帰って言ったんですよ」と佐野さんと石毛さんの会話を話した

すると部長は

「それで その(そん)時 あんたは どないしとったんや!」と聞いてきた

「えっっ!!僕ですか? 早く自分の仕事に戻りたいなと思って 黙って横に居ました」 すると部長は

「あかん!! その佐野さん 言う人の接客態度 物覚えの良さ 勉強せなあかんやろ!!」 アリッシュ君も

「あなた 抜けてる人ですね」と言った 僕は(抜けてるって・・・)と思いながらも そろそろ帰ろうか思った

「あの 今日は 帰ります 今から家の近くのフィットネスに行きたいんで」と言い 帰ろうとすると

部長が

「あんた そのクラブで 何してるんや?」と聞いてきた 僕は考えながら

「エアロバイクしたり マシントレーニングしたり ランニングマシンで走ったり・・」と 答えた すると アリッシュ君は

「マシン 器械だけですか!寂しいですね」と言ってきた 部長は

「結局 一人で することばっかりやな 何か教えてもらおうとか 思わへんの?」と言ってきた

「僕は 時間決められてって言うのも やりにくいですし スタジオに入るのも恥ずかしいですし・・」と言うと 部長が

「何でそこ 行こう思たんや」と聞いてきた 僕は

「先月 駅前で勧誘されまして 今なら入会金無料 って言われたんですよ」と説明した すると部長は

「あんた 流されてるなー」と言った アリッシュ君がさらに

「自分の意思無さ過ぎですね」と 追い討ちをかけた 僕は(そんなこと言っても・・・)と思っていると 部長が

「行くんやったら 何か教えてもらい!」と言った   

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