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白い木綿草 風露草 仄かな紅色草

作者: 檸檬

草紅葉 チガヤが少しずつ白枯れとなってゆく道を


今日も少し歩く 草木に触れ 歩くことにわずかに寄りかかるように歩く


数ミリ、数センチずつ包帯の結び目が風に乗ってなびゆく草原


白い木綿草 風露草 仄かにさした紅色の草


夕陽に吸い込まれゆく飛行機雲 羊雲 レース雲


わたしもあなたへと溶けゆく雲だよ


あなたの髪に触れながら見とれる草だよ


誰かにおぶわれているわけではないけれど


自分で歩くことに寄りかかる


風の道を寄りかかりあるく


抱きしめないと泣いてしまう赤子を抱きしめ自分を抱きしめ境界がなくなるほどにして歩いていた懐かしいあの散歩道


うー 凄いねー 綺麗だね うー


お互いの頬の温度 満たされていた散歩道だった


今も誰かにおぶわれているわけではないけれど


自分で歩くことに寄りかかる


寄りかかり歩く


帽子を脱ぐと


綺麗な卵型の月が見えた


帽子を月めがけて放り投げてみた


悲しみよ 流れよ 


互いの寂しさの中に溶けゆくだけで境界をなくすみたいだね


月は浮かんでいる 雫湛えたままの燈火


歌よ 涙よ 月に掬われてゆくよ












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― 新着の感想 ―
最後の月に掬われる、の所で、一歩一歩踏みしめて歩いている頭上に、丸々の月が浮かぶ情景が見えました!!とても素敵な詩をありがとうございます!!
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