ベリーショートなクエスト
魔法学園から招待を受け、田舎から街へと出てきたジャック。魔法学園の入学までの七日間、働かなければならない。まずはクエストを受けてみようと、ギルドへと向かう。
ジャックは冒険者協会に戻った。掲示板には、さまざまなクエストの張り紙がされている。
その中で、ジャックは一つのクエストを見つけた。
「回復薬の納品 4シルバー」
回復薬といえば、バッグの中に自分用のものがあった。4シルバーは大金に感じられた。
「よし、いくつか売ってしまうことにしよう。」
ジャックはクエストの紙を破り取り、受付嬢のところに持って行った。
「クエストを受注されますか?」
「はい。」
「ありがとうございます。こちら即物のクエストになっていまして、今納品できる方のみ受注可能となっています。」
「あぁはい、今バッグにあります。」
「そうですか、では受注できます。」
受付嬢が言うが早いか、ジャックはポーションを取り出した。
「ありがとうございます。検品で問題があった場合、違約金が発生します。」
「わかりました。」
「では、こちら2シルバーになります。」
「ありがとうございます。」
俺が軽くお辞儀をすると、受付嬢は手を振ってくれた。
さて、再び掲示板に戻ってきたわけだが、今日はもう夕方だ。明日のクエストを探しておこう。
やはり、ホーンラビットの討伐だろうか、俺は人付き合いに慣れていないから、城壁の再建などは向かないだろう。
俺はとりあえず、夜まで街の周辺を探索することにした。
街の門を出ると、虫の音が響いていた。春なので、むしがで始める時期だ。暗くなってきているので、魔物に注意する必要がある。
街の周辺の森は特殊で、特に動物の動きが奇妙に感じられた。当然、地域によって動物の性格はある。しかし、ここは非常に特殊と言えそうだった。また、薬草がほぼ生えていない。これがポーションが高値で取引される理由だろう。おそらく、多くの人がここで採るためだろう。
そんなふうに森を観察していると、あっという間に夕方になってしまった。暗くなる前に街に帰ろうと、ジャックは駆け足で街に向かった。
途中で、何匹か魔物に遭遇したがスルーした。魔物が近づいている時というのはなんとなくわかる。
部屋について、ベッドに入る。今日は多くの情報を手に入れることができた。